やる気の無い社員の対処法!モチベーションをあげろ
2014/07/23(水)
PPM(Product Portfolio Management)は、 企業における今後の戦略を立案する際に有効なの分析手法です。 現在の製品や事業を相対的な市場占有率や市場成長率で位置づけて、 どれに経営資源を投入して強化すべきなのか、 どれを撤退すべきかについて、キャッシュフローの視点で分析していくための手法です。
成長率が低い市場で高いシェアを持っている事業は「金のなる木」と呼ばれ、 投資しなくても収益を上げやすい状況にあります。 また、市場成長率が高い場合には資金や人材の投資を必要とし、 社内で注目される「花形商品」と言えます。 一方、成長率が高い市場でシェアが低い事業は「問題児」で、将来性に期待は 持てますがリスクも大きくなります。 成長率もシェアも低い事業は基本的に撤退した方が良い「負け犬」となります。 ただし、この手法は分析時点でのキャッシュフローによって測られているため、 それ以外の基準が軽視されることになりかねません。 たとえば、収益を生み出さなくても経営資源を蓄積することによって、 他の事業に間接的に波及効果を及ぼす事業や、これから手がけたい事業分野は 無視されやすいのです。 また、「金のなる木」や「負け犬」というレッテルを貼られた事業に携わる従業員の マインドについても配慮が必要です。PPMは、これらの欠点を考慮しつつ活用して いく必要があります。 この手法を応用したプロジェクトマネジメント手法として、プロジェクトポートフォリオ マネージメントがあります。 プロジェクトポートフォリオマネージメントは、企業が管理するプロジェクトの位置づけを、 収益性とリスクの2軸で成り立つ4象限上にマッピングすることによって、プロジェクトへの資源配分を最適化するものです。 ポートフォリオの軸は、収益性とリスクの2つです。 たとえば、収益性が高く・リスクが低いプロジェクトには重点投資、 収益性が低く・リスクが高いものは即時撤退、 それ以外は日々の企業活動と将来の成長のために継続するといった使い方をします。 これはあくまで見方の一つであるということを理解した上で 企業の共通認識づくりとして活用される事をおすすめ致します。