人材育成は企業100年の計なり
2014/07/23(水)
最近、クライアント企業からのご相談で
「社員のモチベーションが低くて困っている」
「やる気の無い社員が増えているがどうすればいいか」
「社内に活気が無くなってマンネリした雰囲気になっている」
などといった、社員のモチベーションに関するご相談が多くなっています。
1社だけでなく複数の企業でそうした悩みを抱えておられるので、「またか」と思ってしまうくらい頻発しているのです。
社員のモチベーション低下の原因は様々なのですが、
経営コンサルタントとして対処するアプローチは、
そんなに大きく異なりません。
もし、そうした状況があるようであれば、以下のやり方を参考にしてみて下さい。
社員のやる気、モチベーションを回復させるには
手順があるのです。
①状況確認をしよう
やる気の無い社員が職場にいたとして、上司であるあなたが
いきなり本人に「最近、元気ないけど大丈夫か??」などど聞いてはいけません。
まずは、
そのまわりの部下や関係の深い同期などに、さり気なく話を聞く事からはじめる必要があります。
もしかすると、元気がないと勝手に社長が誤解しているのかもしれませんし、直接元気がないと
決めつけられると余計にモチベーション低下につながる危険性もあるからです。
まずは、情報収集を行い、状況を把握をすることが大切です。
②本人面談準備をしよう
もし、周辺の社員に確認してみても同じくモチベーションが下がっていることが確認され、ある程度
やる気が無くなっている要因が特定できれば、それから面談にのぞむわけですが、しっかりと
解決策を準備しておく必要があります。
話は聞いたけど、それだけで対応策も無く終わってしまうと、
逆に不信感、絶望感を与えてしまうことになりかねません。
解決策を数点用意しておくと良いでしょう。
③本人の欲求段階をはかる
あくまで、一般論としてになりますが、人間には大きく5つの段階の欲求があると言われています。
それが、マズローの欲求五段階説と言われているものです。
モチベーション低下の原因がどの欲求にもとづくものなのかを分析しておくと
面談時にスムーズに解決策まで持っていけます。
中小企業の現場で多いのが、
・職場による人間関係に対する不満(社会的欲求)
・仕事の役割に対する不満(自我の欲求)
・給与や家庭に対する問題(生存の欲求)
などです。
これは、上位のランクに行くには、下の欲求が解消されなければ上位の欲求には
移行しないというものです。
例えば「オマエのやりたいことは何だ?夢はなんだ?」(自己実現の欲求)と言っても
自分の生活もままならない人(生存の欲求)に言っても全く響かないというわけです。
経営者の方は、ぜひ、こうした視点を持っておいてください。
④面談実施
さて面談では、まずしっかりと話を聞いてあげましょう。
不平不満、愚知もすべて聞いてあげることです。その際に腹立たしい言葉や意見もあるでしょうが、
しっかりと聞いて上げる度量が必要です。
そして、しっかりと褒めてあげること。
そして、しっかりとアドバイスをしてあげること。
この順序を間違えてはいけません。まず褒める、その後でアドバイスをする。そうすることで
アドバイスを素直に聞ける態勢をつくることが出来ます。
そうして信頼関係を醸成することがモチベーションアップには不可欠なのです。
⑤改善策を提示しよう
アドバイスや改善策を提示する際に気をつけなければならないのは、
本人に対してのアドバイスを行うと同時に、経営者サイドが何をしてくれるのかを
明確にしてあげなければなりません。
ただ、本人に「あれやれ、これやれ」というのでは、一方的な指示に過ぎません。
その際に
こちらも何を行うのかを本人と「握る」のです。
そうすることで相互理解と相互信頼が成り立つのです。
⑥フォローアップは必須
面談というのは、社員と経営者にとってのヒミツの会合とも言えます。
恋人同士的に言うと、「2人だけの秘密ね♡」
という感じです。
社長からすると大勢いる従業員の一人かもしれませんが、
社員からするとたった一人の経営者の言った一言は非常に重いものです。
面談後に、メールでいいので
しっかりとフォローしてあげてください。
そうすることが、会社の信頼=社長への忠誠心⇒仕事のモチベーションへと
つながっていきます。
組織とは、つきつめると
1対1の信頼関係の集合体なのです。
そうした組織の根本的なあり方を立ち止まって考えるてみると
従業員のモチベーション管理は、中小企業経営者の重要な仕事だと言えるのでは
ないでしょうか。
もし、あなたの会社に「やる気の無い社員」「モチベーションの低い社員」がいるならば
こういった流れで接してみてください。
「必ず人は変わることが出来る」
我々はそう考えています。
弊社では、こうした社員のモチベーションアップをはかるためのプログラムを
ご提供しています。