中日ドラゴンズ英智と中小企業経営
2014/07/23(水)
社員証は、従業員の身分証明としてだけでなく、オフィスの入退室管理や勤怠記録など、さまざまな用途で活用される重要なツールです。近年ではICカード型の社員証も普及し、セキュリティ対策や業務の効率化を目的に導入を検討する企業が増えています。
この記事では、社員証の種類や作成時のポイントを解説したうえで、社員証の作成を委託するのにおすすめの会社10選をご紹介します。
初めての作成で不安な方や、業者選びに悩んでいる方はぜひ参考になさってください。
社員証とは、企業に所属する従業員であることを証明するカードです。
氏名や所属部署、社員番号、顔写真、会社ロゴなどが記載されており、オフィスへの入室時などに提示して使用します。日常業務において、本人確認やセキュリティ管理のために欠かせない存在です。
また、ICチップを搭載すれば、勤怠管理や入退室管理、キャッシュレス決済との連携など、さまざまな機能を追加できます。企業の規模や業務内容に応じて、用途やデザインを柔軟にカスタマイズできる点も特徴です。
社員証にはいくつかのタイプがあり、使用目的や管理方法によって適した形式のものを選ぶことが重要です。
ここでは、代表的な2種類の社員証「プラスチックカード」と「ICカード」について、それぞれの特徴を詳しく解説します。
プラスチックカードは、厚みと耐久性のあるPVC素材で作られており、最も一般的な形式の社員証です。
見た目はクレジットカードやキャッシュカードに近く、企業ロゴや氏名、顔写真などを印刷して使用します。コストが比較的安価で、デザインの自由度も高い点が特徴と言えるでしょう。
また、印刷の仕上がりが美しいため、社員証としての視認性や企業イメージの演出にも貢献します。ただし、ICチップなどの機能は搭載されていないため、入退室や勤怠管理といった機能連携には向いていません。
ICカードは、カード内部にICチップを内蔵し、情報を非接触で読み取ることが可能な高機能の社員証です。
FeliCaやMifareなどの規格があり、勤怠管理システムや入退室管理システムとの連携に広く活用されています。タッチ操作だけで情報のやり取りができるため、運用効率が大きく向上します。
また、ICカードタイプの社員証はセキュリティ性が高く、オフィスの不正侵入防止や社員の行動履歴の記録といった目的でも重宝されます。ただし、プラスチックカードよりもコストがかかる点、発行や再発行に専門的な設備やノウハウが必要となる点には注意が必要です。
そのため、ICカードタイプの社員証は、中〜大規模の企業やセキュリティ意識の高い職場におすすめだといえます。
社員証の作成費用は、カードの種類や印刷方式、発行枚数、外注か内製かによって大きく異なります。
目安として、プラスチックカードの場合は1枚あたり数百円~1,000円程度であることが多く、比較的安価に作成できます。
一方、ICカードを使用する場合は、1枚あたり1,000円~2,000円以上かかるケースもあり、セキュリティ機能の追加やシステム連携によってさらにかかることもあります。
また、初期費用としてデザイン費やテンプレート作成費、送料が発生することもあります。そのため、社員証の作成を外部に依頼する際は、トータルの見積もりを事前にしっかり確認しておくことが大切です。
社員証の作成を外部に依頼する場合、単に価格だけで判断するのではなく、複数の観点から業者を比較・検討することが重要です。
ここでは、社員証作成会社を選ぶうえで特に注目したい4つのポイントをご紹介します。
まず注目すべきは、社員証1枚あたりの単価だけでなく、初期費用や諸経費を含めたトータルコストです。
一見安価に思えても、別途テンプレート作成費や送料が発生する場合もあるため、見積書は細かく確認する必要があります。
また、必要枚数が多い場合は、ボリュームディスカウントが適用されることもあるため、発注予定数に応じてコスト面での交渉をしてみるのもよいでしょう。
新入社員の入社日や異動に合わせて社員証を用意する必要がある場合、納期の早さは非常に重要です。
そのため、注文から納品までの目安日数や、急ぎの対応が可能かどうかを事前に確認しておきましょう。
特にICカードタイプの社員証の発行は、カードへの個別印字やシステム設定など工程が多いため、希望する納期に対応してもらえるかが重要な判断材料になります。
社員証作成会社を選ぶ際は、過去の作成実績もチェックしておきたいポイントです。
特に、自社と同業種や同規模の企業との取引経験がある業者であれば、自社に適した提案をしてもらいやすく、安心感にもつながります。
事前にホームページなどで過去の事例に目を通し、デザインの傾向や取り扱っているカードの種類などを確認して、自社のイメージに合った業者を選びましょう。
社員証の作成では、デザインのすり合わせや記載情報の確認、納期調整など、担当者とのやり取りが多く発生します。
そのため、質問へのレスポンスが早く丁寧な対応をしてくれるかどうかも、満足度を左右する大切なポイントになります。
初回の問い合わせ時点での対応を通じて、信頼できるパートナーになり得るかどうかを見極めるようにしましょう。
社員証の作成時には、見た目やコストだけでなく、使い勝手やセキュリティ面も考慮する必要があります。
ここでは、導入後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、社員証を作る際に覚えておきたい3つの注意点をご紹介します。
社員証は、企業のブランドイメージを反映するツールでもあるため、デザインの自由度は非常に重要です。
業者によっては、テンプレートからしか選べない場合や、細かいレイアウト調整に対応していないこともあります。そのため、自社ロゴの位置調整やカラー指定、裏面へのメッセージ追加など、どの程度までカスタマイズできるかを事前に確認しましょう。
柔軟に対応できる業者を選んでおくと、将来的に部署ごとに社員証デザインを変えたいなどのニーズがある場合にも安心できます。
社員証の印刷には、熱転写方式・昇華型方式・オフセット印刷など、さまざまな方法があります。
印刷方法によって、発色の鮮やかさや耐久性、仕上がりのクオリティが異なるため、業者が自社の希望に合った方式に対応しているかを確認しましょう。
また、社員ごとに異なる情報(顔写真や氏名など)を印刷する可変印刷(バリアブル印刷)に対応しているかも重要です。印刷品質は社員証の印象に直結するため、コストとのバランスを見ながら選定することをおすすめします。
社員証には、社員1人1人の氏名や顔写真などの個人情報が含まれるため、情報管理体制の確認が欠かせません。
特にICカードの場合、勤怠情報や入退室記録などの機密性の高いデータが紐づくこともあるため、取り扱う業者のセキュリティレベルを把握しておくことが重要です。
プライバシーマークの取得状況や、個人情報保護方針の公開有無などをチェックしたうえで、紛失時の対策や再発行手続きの詳細についても確認しておきましょう。
ここでは、社員証の作成に対応しており、実績や信頼性の高い企業を10社厳選してご紹介します。
各社異なる強みを持っているので、自社のニーズに合わせて比較検討しながら、最適なパートナーを見つける参考になさってください。
画像出典:東京カードソリューションズ株式会社HP
東京カードソリューションズ株式会社は、ICカードを含む多様な社員証の作成に対応し、数千社を超える豊富な実績を誇る専門企業です。
データチェックや画像補正による高品質な仕上がりと、スピーディーな納品体制に定評があります。
企業のブランディングにも貢献する提案力と、万全のセキュリティ体制により、信頼性の高い社員証を安心して任せられる企業です。
画像出典:カーディナル株式会社(Card Market)HP
カーディナル株式会社は、創業50年以上の歴史を持つプラスチックカード専門メーカーで、国内一貫生産体制による高品質な社員証を提供しています。QCD(品質・価格・納期)に柔軟に対応し、顧客ごとの要望や課題に応じた提案が可能です。
工場内は全域クリーンルーム化されており、厳格なセキュリティ体制のもとで社員証の安定供給を実現しています。
画像出典:日本カード印刷株式会社HP
日本カード印刷株式会社は、40年以上の歴史を持ち、3万件を超えるカード作成の実績を誇る老舗企業です。
100%国内生産にこだわり、純国産の高品質な社員証をスピーディーに提供しています。最短当日納品にも対応しており、急ぎの案件にも柔軟に対応できる体制が整っています。
小ロットから大ロットまで対応可能で、事業規模や用途に応じた最適な提案が受けられるのも魅力です。
画像出典:カーデックス株式会社HP
カーデックス株式会社は、テンプレートを活用した社員証やIDカードの作成に特化している作成会社です。
多数のデザインテンプレートを取りそろえており、シンプル・華やか・縦型・名札タイプなど、用途や業種に合わせた選択肢が豊富に用意されています。
カードプリンタ販売のノウハウを活かし、一枚一枚丁寧に仕上げてくれる姿勢も、多くの企業から支持されています。
画像出典:株式会社研美社(IDmart)HP
株式会社研美社(IDmart)は、社員証やIDカードの作成に強みを持つ老舗企業です。
テンプレートから簡単に選べるプランと、完全オリジナルデザインで作成できるプランの2種類を用意しており、ニーズに応じて柔軟に対応してもらえます。
さらに、ICカードのIDM・UIDリスト提供など、勤怠管理や入退室記録にも対応するサービスも提供しています。高機能かつ実用的な社員証を効率よく作成したい企業におすすめです。
日本貿易印刷株式会社は、1947年創業・累計発行1億枚超という圧倒的な実績を誇る老舗カードメーカーです。
高級感のあるプラスチック製社員証を1枚400円〜というリーズナブルな価格で提供しており、小ロットから数十万枚規模の大ロットまで柔軟に対応しています。
PマークやISO9001を取得した堅牢なセキュリティ体制のもと、官公庁や金融機関などの高い信頼性が求められる現場でも採用されています。
画像出典:ハンコヤドットコム(ラクスル社員証・IDカード by ハンコヤドットコム)HP
ハンコヤドットコムが運営する「ラクスル 社員証・IDカード by ハンコヤドットコム」は、顔写真入りの社員証やIDカードの作成に特化した専門サービスです。
モノクロからフルカラーまで幅広い印刷に対応し、1枚ずつ可変情報を反映して高精度に仕上げてもらえます。
素材にはPETを使用しており、ラミネート不要で耐久性に優れている点にも定評があります。デザイン性と品質を両立させながら、コストも抑えたい企業におすすめです。
画像出典:アマノ株式会社HP
アマノ株式会社は、勤怠管理システムなどで知られるITソリューション企業で、社員証やICカードの発行サービスも展開しています。
FeliCaやMIFAREなどのICチップ搭載カードに対応しており、セキュリティ性の高い社員証を作成できます。
Webからの注文にも対応し、30枚以下であれば最短翌営業日のスピード納品も可能なので、拠点の多い企業にもおすすめです。
画像出典:ラッキープリント合同会社HP
ラッキープリント合同会社は、業界最安クラスの価格帯でフルカラー印刷の社員証・IDカードを提供する印刷専門会社です。
昇華転写方式による美しい印刷に加え、穴あけ加工は無料、両面印刷も+100円と手頃なオプションが充実しています。
ExcelやWordでデータを渡すだけで可変印刷ができ、トリミングなどの細かな調整もしてもらえます。低コストで高品質な社員証を手軽に作成したい企業におすすめです。
画像出典:株式会社バリオ(良いカード.jp)HP
株式会社バリオは、社員証や職員証のデザイン性にこだわったオリジナルカードの作成を得意としています。
クライアントの要望に合わせたデザイン提案が可能で、ストラップやカードケースなどの関連アイテムも一括で発注可能です。
1枚からの再発行にも対応し、明確な料金体系なので、コスト・納期・仕上がりにバランスの取れた提案を求める企業におすすめの作成会社です。
ここでは、社員証の作成に関して、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
初めて社員証を発注する企業や、運用を見直したい担当者の方は、ぜひ参考になさってください。
はい、多くの社員証作成会社では1枚からの小ロット発注に対応しています。
社員の追加や再発行、試作段階でのサンプル作成など、少量でも柔軟に対応してもらえるケースが増えています。
特に、オンライン注文に対応している会社では、必要な情報を入力するだけで簡単に1枚単位の注文が可能であることが多いです。
一部の社員証作成会社では、最短当日または翌営業日出荷に対応しています。
ただし、即日対応には条件があることが多く、たとえば「30枚以下」「15時までのデータ入稿」など、ロット数や締め切り時間に注意が必要です。
そのため、急ぎで発注する可能性がある場合は、事前に納期と条件を確認しておくことをおすすめします。
はい、社員証の再発行にも多くの作成会社が対応しています。
紛失や氏名・部署の変更などがあった場合でも、過去のデータが残っていればスムーズに再発行が可能です。
1枚からの発注が可能な企業を選んでおけば、再発行時にもコストを抑えられるでしょう。再発行に備えて、元データの保管や注文履歴を管理しておくことも大切です。
今回は、社員証の概要や種類、作成時の注意点、発注先を選ぶ際のポイント、そしておすすめの社員証作成会社まで、幅広くご紹介しました。
社員証は、単なる身分証明としてだけでなく、セキュリティ管理や勤怠管理、企業イメージの醸成など、多くの機能と意味を持つ重要なツールです。特にICカードの導入やデザイン性への配慮など、近年はより高機能で見栄えのよい社員証が求められるようになってきています。
一方で、社員証の作成にはデータ管理や印刷の精度、再発行対応など、注意すべきポイントも多く存在します。そのため、サービス内容や実績、サポート体制などを慎重に見極め、自社の運用体制に合った作成会社を選ぶことが重要です。
今回ご紹介した内容を参考に、コスト・品質・納期のバランスを踏まえながら、安心して任せられる社員証作成会社を見つけましょう。