経営者の方がよく使われる言葉の1つとして「戦略」主に「経営戦略」というものがあります。
経営戦略の他には、
広報戦略、
人財戦略
マーケティング戦略、
営業戦略、
ロジスティック戦略など
様々なシーンで戦略という言葉が使われています。
しかしながら、多くの経営者は総じて「経営戦略」という意味をしっかりと
理解しておられません。
そもそも経営戦略とは何でしょうか。
wikipediaさんでは、「経営戦略」についてこのように書かれています。
「経営戦略(けいえいせんりゃく)は、組織の中長期的な方針や計画を指す用語である。」
そうなんです。
経営戦略とは、「組織の中長期的な方針や計画」なのです。
つまり、短期間の方針や計画ではなく、
中長期的な方針であるということは、その場しのぎや場当たり的なアプローチではなく
会社が目指すべき方向性や達成目標ならびにそのために必要なリソースを明確に
しておくということです。
この経営戦略はまず「具体的に職場で見えるもの」ではありません。
なので、職場で経営戦略を実行しているかどうか判断することは出来ません。
では、戦略を実行するということはどういうことなのでしょうか?
例えば、
営業の売上を伸ばす為に、新たなエリアでの新規顧客開拓をはかるという戦略があった場合、
それらを実行していく上でのアクションとして以下のようなことがあります。
・新規電話アポイント獲得するために外部の講師も招いて教育を行った。
・外注のテレアポ会社と使って契約した。
・新規営業マンを雇って、新たなエリア担当とした。
・他社に負けないように、新たなエリア限定でキャンペーンをうった。
これらのアクションは、実は戦略ではありません。
これは、戦略にもとづいた戦術のお話です。
戦略=戦術ではありません。
現場で働く人間は、実際の職場で武器=戦術を持って戦います。
経営者も現場で働く従業員と同じ様に戦略ではなく戦術ばかりに目を奪われている
経営者は非常に多いのです。
では、戦略がないということはどんな障害をおこすのでしょうか。
例えば、
・競合が値引きするとすぐさま値引きをする。
・facebookなどの流行に、すぐに飛びつく。
・営業の成績が悪くなると、部下を叱咤激励しかしない。
・人を増やしていいかのタイミングが分からない。
・大きな決断や判断を経営者自身ですることが出来ない。
などの現象が表れてきます。
分かり易く端的に言いますと
「ぶれる」
のです。経営戦略とは成功までのロードマップです。それを絵に描いた餅にしたいために
必要なのが「経営戦術」になります。それらどちらも無ければ、企業が最短距離で
目指すべきゴールまでに進む事は難しいでしょう。
実際に、戦略が戦略ではなく戦術になってしまっている中小企業は非常に多いのです。
みなさんの会社には「経営戦略」はありますか?
もし、無ければ1から作ってみてはいかがでしょうか。