やる気の無い社員の対処法!モチベーションをあげろ
2014/07/23(水)
会社経営で大切なことは多々ありますが、従業員の存在もとても大きなものです。
極論を言えば、自分が何もせずともすべてを理解してくれる従業員を多数確保できれば成功も難しくはありません。
しかし、人材不足が叫ばれている昨今、「質の良い」どころか、そもそも従業員を確保することさえ難しい時代です。
そこで求められるのが「従業員の教育」です。
初めから質の良い従業員を雇用できれば一番よいですが、教育体制がしっかりしていればどのような従業員を確保したとしても、会社に合った人材に育てられます。
そのために覚えておくべきこと、心がけることがいくつかあります。
目次
中小企業やベンチャー企業の場合、大企業のように何もかも揃っているわけではありません。
資金、人材、設備等、全てに於いて比べものにならないことでしょう。
しかし、その点を活かした会社経営が求められる以上、大企業と同じことをしても意味がありません。
同じことをする会社であれば、クライアントは大企業に依頼すればよいだけです。
大企業ではできないこと。そこに中小企業やベンチャーの「勝機」と「商機」があるのです。
中小やベンチャー起業は大企業と真正面から向き合って同じことをしても勝てないでしょう。
大企業の強力な資本に立ち向かうのではなく、大企業ができないことを見つけなければなりません。
そして、この点は創業者だけではなく従業員にも徹底させなければなりません。
大企業の社員と中小・ベンチャー企業の社員とでは、仕事への取り組み方や考え方は異なって当然です。
まずはその点を社員に徹底させることが社長・創業者としての一歩目となります。
従業員や社員の中には本当は大企業に努めたかったという人もいれば、大企業と中小・ベンチャー企業の違いがよく分かっていない人もいることでしょう。
そんな彼らが仕事に取り組めば「大企業ならできるのにな」「大企業なら」という気持ちが出てしまうのは分からない話ではありません。
しかし、現実的に中小・ベンチャー企業で働いている以上、「大企業ならできる」と嘆くのではなく「大企業にはできない」を探さなければなりません。
従業員教育もこの点が大切です。
優劣として考えるのではなく、大企業にはできないことを自社の個性・強みにすることこそ中小・ベンチャー企業が心掛けるべきことです。
中小・ベンチャー企業に多くみられるのが、いわゆる「ワンマン社長」の存在です。
社長にとっては自ら立ち上げたとても大切な会社です。
“何が何でも”という気持ちがあるのは当然なので、従業員たちに対して「手助けで良い」と考えがちですが、これは実は間違いです。
成長している中小・ベンチャー企業の多くは、社長は「エース」ではなく「経営者」です。
従業員を雇っていない段階であれば社長が自ら頑張るしかありません。
しかし、ある程度従業員がいる段階でもまだ社長が自ら一番頑張っているような企業は、残念ながら好ましいとは言えません。
社長の頑張りはよく分かりますが、社長だけが頑張って働き、大切なことはすべて社長が決め、従業員は言われたことをこなしているだけのような会社は、もしも社長に何かあったら会社としての機能が事実上停止になります。
これはどの中小・ベンチャー企業にとっても他人事ではありません。
急に健康状態が悪化して・・・といった大げさな話ではなく、風邪による体調不良で一時的に業務に就けない時でもその弊害は出てしまいます。
極論としては「自分がいなくても従業員だけで問題ない環境」を作ることが求められます。
この点では大企業と同じですが、中小・ベンチャー企業に於いても社長があまりにもワンマンで自分だけでガツガツ行うタイプの場合、社長がいなくなった際のダメージが大きすぎます。
自分でこなした方が効率が良いのはよく分かります。
しかし、それでは生産性はいつまで経っても高まりません。
プロジェクトでも常に自分が参加しなければならないなど、「組織として」欠陥があると言わざるを得ません。
従業員の教育も大切ですが、従業員を見極めた上でマンジメントすることも大切です。
一口に「仕事を任せる」と言っても、中小・ベンチャー企業の場合、仕事も幅広い物です。
大企業であればそれぞれの部署が用意されていますので、すべき仕事は明確ですが中小・ベンチャー企業の場合、何もかも自分たちで行わなければなりません。
そのため、より一層従業員を把握し、的確にマネジメントすることが求められます。
従業員教育はとても大切ですが、能力を伸ばすことや仕事を教えるだけではなく、従業員の個性を把握することこそ大切です。
誰もが得手不得手があるもの。
不得意な部分だけを見て「ダメな従業員」との烙印を押すのはいつでもできます。
しかし、それでは会社は成長しません。
ましてや人が余っている時代であればすぐにでも他の社員を確保すればよいだけですが、人がいない時代です。
得意な部分を把握し、その従業員にはどのような仕事を任せると会社の生産性が高まるのかを考えることが重要です。
中小・ベンチャー企業の社長は、自らが「エース」になるのではなく、エースを育てるためのマネジメントが求められます。
目先のことだけを考えて「自分でやったほうが早い」「自分でやったほうが確実」だと思っているとすれば、残念ながら成長は見込めません。
では従業員をどのように教育すればよいのか?
その点に関してノウハウのあるプロに任せることも、ひとつの手段でしょう。
教育は一歩間違えると相手の自尊心を損ねてしまいます。
教育にもまた、ノウハウがあるので闇雲に行うのではなく、確かな知識を持っているプロに相談してみるとよいのではないでしょうか。