モバイルフレンドリー対応とは?対応方法もご紹介
2021/09/11(土)
Webサイトを運営する企業にとって個人情報などの保護施策は、もはや義務と言っても過言ではありません。万が一サイバー攻撃の被害に遭えば、顧客に迷惑がかかるだけでなく企業の信頼は失墜し、顧客離れが起きることもあります。
だからこそ、Webサイトの「SSL化」が必要です。また、WebサイトのSSL化はSEO対策にもとても重要になります。今回は、このSSL化について詳しくご紹介します。
目次
そもそもSSLとは「Secure Sockets Layer(セキュア・ソケット・レイヤー)」の略です。平たく言えば「インターネット上で安全に情報をやり取りするためのルール」です。
そもそもインターネットとは、サーバーとパソコンの間でデータのやり取りがなされ、WebサイトやWebサービスを表示したり使ったりすることができる仕組みのことをいいます。実は、知識と技術のある人ならやり取りされているデータを盗聴するのはさほど難しくありません。
そうした悪意のある人物からデータの盗聴を防止するのがSSLの役割です。
WebサイトがSSLに対応しているか否かを簡単に見極める方法が、WebサイトのURLにあります。URLの始まりが「https://」ならSSL化されており、「http://」ならSSL化されていません。
SSL化のメリットは大きく分けて以下の二つあります。
- Webサイトの「セキュリティ対策の強化」
- 「SEO(検索エンジン最適化)効果」
それぞれ解説します。
Webサイト運営ではいつ何時、悪意を持った人物がWebサイトのデータを盗聴するかわかりません。従って、SSL化でやり取りするデータを常に暗号化しセキュリティ対策を強化する必要があります。
導入するSSLによっても変わりますが(※)、SSL化が完了しているか否かではセキュリティ対策は天地ほどの差があります。
※SSLにはいくつか種類があり、それによってセキュリティ対策の強度が違います
ただし、必ずしもWebサイトをSSL化させる必要はありません。例えば以下のようなWebサイトならSSL化は不要です。
- ユーザーのメールアドレスやクレジットカード情報などを取得する機会がない
- 個人情報やコメントなどを入力・送信するフォームが設置されていない
事実、大手企業のコーポレートサイトなど上記のいずれにも該当しないWebサイトではSSL化されていないものも存在します。
必ずSSL化に対応した方が良いWebサイトとは、コンテンツ配信によってWeb集客を行なっているサイトです。要するに集客を目的にWebサイトを運営している企業ならSSL化は必ず対応すべきと言えます。
その理由は、GoogleがWebサイトの品質評価に対してSSL化を完了しているサイトを優先的に評価すると明言しているからです。コメントの内容は2014年8月に投稿されたGoogleウェブマスター向け公式ブログにてご覧いただけます。
Google は、デフォルトで強力な HTTPS 暗号化を導入するなど、業界でも最先端のセキュリティを Google サービスに導入することに力を注いでいます。
出典:「HTTPS をランキング シグナルに使用します」Googleウェブマスター向けブログ
SSLに対応していないWebサイトはSEOの観点では不利であり、Googleからの評価を損なっている可能性もあります。
SSL化はWebサイトを運営する企業なら必須。たとえ個人情報やクレジットカード情報などを扱わないWebサイトを運営していても、SEOの観点ではSSL化はやはり必須です。では、具体的にどのようにSSL化を設定すれば良いのでしょうか?
SSL化は立派なセキュリティ対策です。とはいえ必ずしもコストがかかるわけではありません。ある程度インターネットに関する知識があれば、自身でSSL化を設定するのは難しくないのです。しかも、無料で設定可能なSSLもあるのでコストまでかかりません。
ただし、無料のSSLを使用する場合は依頼する場合と比較してセキュリティ対策が弱い傾向にあります。もちろんSSL化には変わりないので、悪意ある人物からの攻撃を防ぐことができます。
「SSL化を依頼する」とはつまり、Webサイト制作会社などにSSL化を依頼するということです。プロに依頼すればSSL化は数時間で完了します。ただし、コストはもちろんかかります。
依頼先によっては対応するSSLサービスが決まっている場合もあるので、SSL化の設定を依頼する場合は事前にチェックしておきましょう。
Webサイトを運営するにあたってサーバーをレンタルしているかと思います。そうしたレンタルサーバーサービスにはSSL化を簡単に設定できる機能が備わっている場合があります。
ただし、基本的には無料のSSL化なのでセキュリティ対策の強度は落ちます。高度なSSL化が必要ならライセンスを購入しましょう。
「我が社のWebサイトは個人情報などのやり取りをしないから」という理由で、SSLに対応しない企業もあるかもしれません。しかし早急なSSL化をおすすめします。
サイバー攻撃の手段は日々高度化・巧妙化しており、昨日まで安全だったものが今日も安全とは限りません。個人情報やクレジットカード情報などのやり取りがない企業でも、何らかの理由でデータが盗聴されるとも限らないのです。
まだSSLに対応していない企業はすぐ行動に移しましょう。そうすれば、新たなサイバー攻撃が誕生した場合でもSSLによってデータ盗聴を防げるかもしれません。そして何よりも集客に直結するSEO対策の観点でも必須の取り組みになってきています。
SSL化を実施し、セキュリティ対策の強化とSEO効果、2つのメリットを手にしてください。