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DECAXとは?新しい消費者モデルの事例をご紹介

Webマーケティングではさまざまな消費者モデル(消費者の購買行動を表したモデル)が活用されています。
今回ご紹介するのは「DECAX(デキャックス)」と呼ばれる消費者モデルです。
ちなみにDECAXはWebサイトを使ったコンテンツマーケティングを想定した消費者モデルなので、Webマーケティングを実施している企業必見です。
それでは、DECAXの基本やSEO対策との関係についてご紹介します。

DECAXとは?

DECAXとは
DECAXは電通デジタルの内藤敦之氏が提唱した消費者モデルであり、以下5つのプロセスを表しています。
・Discovery(発見)
・Engage(関係構築)
・Check(確認)
・Action(行動)
・eXperience(体験)
DECAXについて
DECAXの特徴は「コンテンツマーケティングを想定している」ということです。
昨今ではホームページを立ち上げるだけでなく、そこに多種多様なコンテンツを用意してGoogleやYahoo!からの流入を狙ったコンテンツマーケティングに取り組む企業が増えています。
また、コンテンツマーケティングは低予算かつ中長期的な効果が見込めるため中小企業でも取り組むケースが多く、Webマーケティングの中心的存在です。
そんなコンテンツマーケティングを最適化するために参考になるのがDECAXとなります。
では、その消費者モデルを1つずつ確認していきましょう。

Discovery(発見)

ユーザーが何かしらの課題を抱えているか、何かに興味があるとき検索エンジンを使って情報収集を行います。
その際にコンテンツを発見するプロセスが企業とユーザーの最初の接触点です。
従来の消費者モデルと違って企業側のアプローチではなく、ユーザーの能動的な行動で接触点が生まれるのが特徴です。

Engage(関係構築)

ユーザーが最初に発見したコンテンツを起点に企業とユーザーの関係が構築されていきます。
そのためのコンテンツはWebサイトやSNS、YouTubeやメルマガなど多岐に渡ります。
企業は様々なコンテンツを通じてユーザーからの信頼を獲得し、ユーザーにとって「有益な企業」と見られる努力が必要です。

Check(確認)

ユーザーと企業の信頼性が高まると、ユーザーはその企業の商品やサービスをチェックしたくなります。
これがコンテンツマーケティングにおける第3の接触点であり、このプロセスで自社の商品やサービスを如何に魅力的に見せるかが重要です。
また、この接触店で商品やサービスの押し売り感が生まれてしまうとユーザーはしらけてしまうので、あくまで「コンテンツ提供」という形で関係してくのがポイントとなります。

Action(行動)

商品やサービスの確認後、ユーザーが気に入りかつ料金に納得感があれば購入、またはトライアルの実施など具体的な行動に移ります。
このプロセスでも必ず購入されるわけではないので油断は禁物です。

eXperience(体験)

晴れて、商品やサービスが購入されてもそれで終わりではありません。
ユーザーは商品やサービスを通じて得た体験を他者と共有しようとします。
その情報の良し悪しによってコンテンツマーケティングの効果が変わり、かつユーザーがリピーター化するかどうかが決まります。
以上のプロセスは1日で完了することもあれば、1週間かかることもあります。
全てはユーザー次第ですが企業はユーザーごとのプロセスの違いを意識しながら、信頼関係を築けるようなコンテンツマーケティングの実施を求められます。

DECAXはプロセスごとの施策を最適化することがポイント

DECAXのプロセス
DECAXを消費者モデルとして活用するにあたり大切なポイントは「プロセスごとの施策最適化」です。
たとえばDiscovery(発見)の段階では自社コンテンツが発見されることを優先すべきなので、SEO対策やリスティング広告などを実施してDiscovery(発見)の効果を拡大しなければいけません。
その他4つのプロセスでは以下のような施策が必要になります。
・Engage(関係構築):コンテンツを通じて有益な情報発信、SNSアカウント運用
・Check(確認):商品やサービスページの閲覧しやすさや利便性をアップ、YouTube動画で実際の映像コンテンツを提供する
・Action(行動):EFO(入力フォーム最適化)を実施してコンバージョン率をアップ、特別なオファー、無料トライアル、決済方法の充実化
・eXperience(体験):情報共有のためのプラットフォームを用意、カスタマーサポートの強化、クチコミに対する返答、商品やサービスの活用ノウハウコンテンツ
まずはDECAXの消費者モデルに従い、自社のコンテンツマーケティングではどの部分に問題があるかを洗い出し、今後の課題を見つけましょう。
プロセスごとで実施すべき施策が明確に分かれているので、各施策の改善に努めれば最終的なコンバージョン率は改善されていきます。

DECAXは古くない!今後も有効な消費者モデルです

DECAXとは
「DECAXは古い」という言葉もありますが、それは多くの消費者モデルでも言われていることです。
しかし、どの消費者モデルも購買プロセスの本質を突いたものなので古いということは決してありません。大切なのは、Webマーケターが消費者モデルの扱い方を知っていることです。
DECAXは現代ビジネスでも十分通用する消費者モデルなので、この機会に活用してみてください。
また、AIDAやAIDMA・AISASといった他の消費者モデルについて解説している記事もあるので、そちらもぜひご覧ください。
関連記事:WebマーケティングにおけるAIDMA・AISASとは?
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