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2021/10/17(日)
マーケティング分析の1つである「PEST分析」をご存じでしょうか?
PEST分析は4つの視点から外部環境を考え、予測し、事業の展望や必要なマーケティング施策について考えるための分析フレームワークです。
変化の激しい時代だからこそ必要な分析フレームワークなので、この機会にPEST分析のやり方を知っておきましょう。
改めてPEST分析とは「マクロ(巨視的)な外部環境を分析する」ための分析フレームワークです。
ここでいうマクロとは社会情勢を俯瞰した視点のことであり、PEST分析では以下4つの視点で情報を整理します。
マーケティング戦略を立案する際に実施する環境分析には「外部環境分析」と「内部環境分析」があります。
また、外部環境分析には「マクロ分析」と「ミクロ分析」があり、前者は社会情勢を分析するのに対し、後者は市場・競合情報を分析します。
いずれの分析もマーケティング戦略には欠かせず、特にPEST分析は社会情勢を鑑みながら事業の進むべき方向を考えるためにとても重要な分析フレームワークです。
企業を取り巻く環境は常に変化しています。
最近では新型コロナウイルス感染症拡大、IT技術革新、日本や米国の政権交代など社会情勢に与える影響が多く、行き先の予測も難しくなっています。
そんな時こそPEST分析を用いて4つの視点で情報を整理し、社会情勢の変化に応じたマーケティング戦略や事業展開が大切です。
PEST分析だけで全てが完結するわけではありませんが、大切な分析フレームワークの1つとして必ず実施しておきたいところです。
まず、PEST分析にてどういった情報を整理すべきか確認していきましょう。
<Politics(政治)>
新しい法律や既存の改正(規制と緩和)、政権交代や政治情勢、政治関連のデモ、裁判制度の変化、公的支援制度、国際政治活動など
<Economies(経済)>
日本や世界の景気動向、経済成長率、各国のGDP(国内総生産)、物価(インフレ・デフレ)、為替変動、株価、平均金利、原油価格、消費動向、失業率など
<Societies(社会)>
人口の変遷、流行や世論、教育動向、宗教・人種に関する情報、ジェンダーレス社会の動向、少子高齢化などの社会問題、地球温暖化などの環境問題、感染症など
<Technologies(技術)>
インフラの整備や変化、IT活用の流行、特許情報、新技術、AIやIoT、データ活用、代替技術の出現など
PEST分析で整理するマクロな外部環境とは全ての企業に共通する変化要因なので、「業界・業種に関わらず同じような情報を整理する」のがPEST分析の特徴です。
ただし、その他の分析によって得られた情報を組み合わせながらマーケティング戦略や事業展開を考えるので、最終的には業界・業種によって全く違ったアウトプットが生まれます。
では、2021年12月時点でのPEST分析についてまとめていきます。
PEST分析を実施する際は、これらの情報をそのまま活用しても良いですし、独自の視点から新しい情報を追加しても良いでしょう。
<Politics(政治)>
<Economies(経済)>
<Societies(社会)>
<Technologies(技術)>
これら以外にも、業界・業種にだけ関連のある情報を整理したり、海外情報をもっと取り入れたりしてPEST分析を行なってください。
まずは事実情報を集め、そこから予測を展開してそれぞれの要因がどのような変化をもたらすかを考えましょう。
その上、今後のマーケティング戦略や事業展開を立案していきます。
PEST分析は数ある分析フレームワークの中でも難度の低いものなので、初めてマーケティング分析を実施する方におすすめです。
まずはPEST分析で情報整理を行い、「分析とはこういうものか」という感覚を掴みましょう。
マーケティング戦略にPEST分析は欠かせません。
マクロの外部環境を意識した戦略を考えなければ、社会情勢の変化に対応できず、効果的なマーケティングを実施できません。
また、社会情勢は常に変化するので定期的にPEST分析を実施し、情報をアップデートしながら分析を行なっていきましょう。