ディスプレイ広告とリスティング広告の違いとは何か
2021/07/23(金)
どれだけ良いサービスを提供できる自信があるとしてもサービスそのものをより多くの人に知ってもらうことが顧客拡大に繋がります。
そのためには広告・宣伝が重要です。
広告・宣伝によって、まずはより多くの人に知ってもらうこと。
仮に広告や宣伝を見た人の数%程しか利用してくれないとしても、分母を広げれば数%の実数が増えるので、まずは自分たちのことを知ってもらわなければなりません。
そんな広告ですが、近年はやはりWEB広告の存在を無視することはできないでしょう。
これまでの「アナログ」な広告とは異なり、WEB上の広告はこれまでにはできなかった様々な広告・宣伝方法が可能です。
そのため、広告市場に於いてもWEB広告は成長しています。
日本最大の広告代理店・電通によると、2017年の広告費用の前年比は以下のとおりです。
新聞広告費 | 94.8% |
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雑誌広告費 | 91.0% |
ラジオ広告費 | 100.4% |
テレビメディア広告費 | 99.1% |
インターネット広告費 | 115.2% |
この数字からもWEB上での広告が広告市場をも席捲しつつあることが分かります。
しかし、一口に「WEB広告」と言っても様々な種類がありますし、そもそも紙の広告とどちらが効果があるのでしょうか?
目次
前年比云々を抜きに、広告を出す側としては「どちらの方が効果が高いのか」が大切です。
そこで、同じ費用でネットを紙で広告を出した場合の比較をしてみましょう。
まずは30万円を使って紙媒体で広告を出す場合。
たとえば毎日新聞の場合、社会面にて1.0cm×1段の広告で119,000円です。
しかし30万円を使った場合、3回も広告を出せません。
また、折り込み広告の場合地域によっても異なりますが世田谷区だと1部3.3円とのこと。
30万円あれば、90万部は折り込み広告を出せます。
地域を絞ればより効果的な広告を出せますが、あくまでも新聞購読者のみが対象になります。
では同じく30万円を使ってWEBで広告を出す場合、どれだけのことができるのでしょうか?
ネット広告にもいくつかの種類がありますが、クリック課金型の場合、予算は1ヶ月でおよそ5万円からです。
クリック数によって変動しますが、クリックされないとしても一応はモニターの視界に入りますし、クリックしてもらればそこでクリック単価が生じるものの、見てもらいたいものをしっかりと見てもらえます。
この比較から見えるのは対象次第ではあるものの、「より多くの人に見てもらうため」と考えると、WEB広告の方が安価で効果的です。
新聞の折り込み広告の場合、新聞を取っている人間相手のみになります。
雑誌ともなれば雑誌を見た人間の身になりますので、どうしても範囲が狭くなってしまいます。
もちろん、雑誌や新聞の読者の属性にマッチしているジャンルであれば効果も見込めますが、属性が異なれば広告効果がないものの、お金だけを支払うことになります。
WEB広告の場合、クリックされるなど「見られた時」にのみお金が発生するものもあるので、その点では効果的であり、良心的です。
一口に「WEB広告」とは言ってもそこには様々な種類があります。
広告を出す側になる場合、どのような種類があるのかは把握しておいたほうがよいでしょう。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- インフィード広告
ネットであれこれ調べていれば、誰もが目にしているのが「リスティング広告」です。
検索エンジンに調べたいことを入力すると、その後検索結果が表示されますが、その際、文字だけでまるでリストの様に表示されているのがリスティング広告です。
GoogleやYahoo!で検索すると必ず表示されるので、目にしたことがある人は多いはずです。
こちらは関連する言葉に反応して表示されるので、自社のサービスを利用する可能性がある検索者に表示させることができますし、検索エンジンの上位に表示されるので閲覧者の目に入りやすい点もメリットです。
「ディスプレイ広告」は、何かのコンテンツサイトにアクセスした際に見かけるものです。
広告のスペースに広告が掲載されているもので、それぞれ独自の広告となっていますが、実は閲覧者のパソコンやスマートフォンの履歴情報から、興味のありそうな情報に近い広告を表示させています。
つまり、決して闇雲に広告を表示させるのではなく、興味のありそうな人に対して広告を表示しています。
「インフィード広告」は、WEB広告の中では比較的新しいタイプの広告です。
スマートフォンでニュースサイトやSNSを見ていると、記事やコンテンツのような形で広告が挿し込まれています。
それこそがインフィード広告です。
コンテンツを遮るかのように広告が表示されますので、消費者の視界に入りやすい点が特徴です。
SNSによる広告展開も積極的に行われています。
SNSは若年層がメインユーザーですが、SNS普及期に若者だった層は年齢を重ねてもSNSを楽しんでいますので、幅広い層への訴求が可能です。
- Facebook広告
- Twitter広告
- Instagram広告
Facebookの場合、実名登録がメインなので属性が絞りやすい点がメリットです。
広告は多くの人に見てもらった方が良いのは言うまでもありませんが、ある程度客層・客筋を絞らなければなりません。
その際、Facebookは属性を把握しやすいので広告効果も見込みやすいです。
たとえば、それまでの投稿など、ラーメンが多い人にはラーメン関連の広告を出すといったように、ターゲティングが容易です。
Twitterは圧倒的な利用者数と拡散性が武器のSNSです。
誰か一人が「いいね」やリツイートをすることで、情報が広まっていきます。
そのため、思いもよらない形で情報が広がっていく可能性もあります。
一方で、匿名利用も可能なSNSですから、属性を把握しにくいに部分があるだけに、ターゲッティングよりも拡散性を求めている場合に有効な手段です。
若年層から圧倒的な人気を集めているSNSといえばInstagramですよね。
Instagramへの広告は利用者の投稿や「いいね」を押した投稿に記載されているハッシュタグから属性を分析し、広告を表示させます。
静止画のみならず、動画による広告も可能なので幅広い広告手法が可能です。
広告は表示させて終わりではありません。
広告を表示させ、ターゲットに訴求しお客を獲得することが目的です。
そのためには、広告を表示するだけではなく、運用も求められます。
どれだけのお客様が広告を見て、どれだけの割合がクリックしたのか。
滞在時間、閲覧者数など、WEB上に展開しているからこそ様々なデータが残されます。
効果的に広告をと考えた時、これらのデータがとても貴重なものであることは言うまでもありません。
もし広告を・・・と考えているのであれば、「広告を出す」ではなく、「広告を出してデータを把握して効果を出す」と考えている専門業者に任せたほうが、きっと成果をもたらしてくれるでしょう。