モバイルフレンドリー対応とは?対応方法もご紹介
2021/09/11(土)
Webサイト運営をする中で「CTA」という言葉を見聞きしたことがあると思います。マーケティング界隈では略語が多いので、他の言葉と混同したり意味がわからなかったり疑問は尽きませんね。
今回はその中でも重要なCTAについて解説します。Webサイトの売上貢献度を高めるためにも、ぜひ参考にしてください。
目次
CTAは「Call to Action(コール・トゥ・アクション)」の略です。翻訳すると「行動喚起」となります。つまりWebサイト内でユーザーの行動を促すための要素ということです。たとえば以下の赤枠部分がCTAの一種です。
こちらは弊社Webサイトのトップに表示されるCTAの1つです。CTAにはボタン形式のもの、テキストリンクのものなど色々な形式があり、Webサイトやコンテンツに合わせて作成されます。
CTAを設置する目的はユーザーに次の行動を促しコンバージョン(Webサイトの目標)を獲得することです。どんなに有益なコンテンツを発信しても、閲覧したユーザーを誘導する動線設計がなければコンバージョンには至りません。つまりCTAがなければコンバージョンもないのです。
当たり前のことですが、CTAの目的を改めて理解することでその重要性も理解しやすくなります。「CTAあってのコンバージョン」ということを常に忘れてはいけません。
Webサイト運営でなぜCTAが重要かというと、CTAの文言を少し変えただけでもコンバージョン率が改善される事例が非常に多いためです。以下の画像は、名刺管理サービスsansanのトップページに表示されるCTAです。
赤枠で囲った部分がCTAになり、トップページだけでも3つ配置されています。その中の1つには単に「3分でわかる働き方を変えるDX」の文言が添えられています。単に「資料ダウンロード」にするよりも、どんな資料なのかの想像が付き、それが自身にとって必要か否かの判断も瞬時に行えるのが特徴です。
従って「働き方」や「DX」のキーワードが気になっているユーザーなら、実際にダウンロードするか否かは別として高いクリック率が見込めます。遷移先ページでは企業情報を入力するフォームと、その下にダウンロード用のCTAが設置されています。
こちらも単に「ダウンロード」とするのではなく、「次へ進んでダウンロード」とすることで表現を柔らかくする効果があり、直下の文言もこれから何が起きるかを明示しているためユーザーは安心してクリックできます。
このように文言を変えるだけで色々なバリエーションが生まれ、それによってCTAの効果も変わります。バラク・オバマ前大統領が2008年に実施した資金調達キャンペーンでは、表示画像とCTAの文言を変えただけで6,000万ドルの追加調達に成功したそうです。
参考:Optimizely「How Obama Raised $60 Million by Running a Simple Experiment(オバマは簡単な実験でどうやって6,000万ドルを調達したのか)」
CTA作りではいくつかのテクニックがあります。ここでは、効果の出るCTAを作るために実践してほしいポイントをご紹介します。
力強いコピーを採用し、さらにデザインにも凝ってボタンを大きめに設置するといった盛りだくさんのCTAは逆効果の可能性があります。ユーザーは「押し売り感」に非常に敏感なので、あれもこれもと詰め込むのではなくバランスの取れたCTAが大切です。
たとえばInstagram Businessのトップページに表示されるCTAは、文言こそシンプルですがデザインをブランドカラーで統一し、目立つ配置にしています。
Webサイトのデザイン性が高いため印象的なキャッチコピーを設定するとバランスが崩れユーザーからの反応が悪くなる可能性があります。キャッチコピーで惹きつけるか、あるいはデザインで惹きつけるか、そうしたバランスを考慮することが大切です。
A/Bテストとは異なる複数のCTAを用意し、どのCTAの反応率が高いかを測定するテストです。2つである必要はなく、2つ以上でもテスト可能です。ポイントはベースとなるデザインを適用しながら、CTAの一部だけを変更することです。
たとえばAとB、2つのCTAでテストを実施する場合を想定してください。ボタンの形式、文言、カラーなど複数の要素を変更してテストしてしまうと「何が反応率の高さに繋がったのか?」という洞察が得られなくなってしまいます。
これではA/Bテストの意義がなくなるので、一部だけを変更してテストを実施しましょう。先にご紹介したバラク・オバマ前大統領のキャペーンでは、4種類のボタンと6つの画像を用意し合計24の組み合わせでA/Bテストを実施しています。
このように一部だけを変えた複数のCTAでテストを実施することで、反応率の高いCTAが見つかった際にその要因まで分析することができます。
Webサイト運営における集客効果を決めるのは「ユーザーがクリックしてくれるか否か?」です。どんなにデザイン性が素晴らしいWebサイトでも、結局のところユーザーがCTAをクリックしてくれない限りコンバージョンはもちろん収益に繋がりません。従ってWebサイト運営ではCTA改善が極めて重要になります。
CTA改善を行うにあたっては「素早いPDCAサイクル」を心がけてください。反応率の悪いCTAをいくら設置しても自然と改善されることはありません。少しでも「効果が薄い」と感じたら即座にCTAを設置し直し、継続的な改善を図っていきましょう。