SEO対策のキーワード出現率の調べ方や目安(ファンキーレイティングの説明)
2021/08/02(月)
コンテンツを作成する際にH2やH3など見出しを作るためのタグ、文字を太くするためのタグなど様々なタグを使用します。そうしたタグは1つ1つ、SEO対策において意味があるのですが、今回ご紹介するのは「nofollow(ノーフォロー)」というタグについてです。
nofollowタグとは何か?なぜ大切なのか?その理由は?使用する際の注意点は?気になる点を解説していきます。
目次
nofollowタグは「メタタグ」の一種です。メタタグというのはコンテンツに記述している言語や文字のエンコーディング(情報の符号化)を指定したり、コンテンツのキーワードや説明文などを記述したりするためのタグのことです。
コンテンツに他サイトへの外部リンクを掲載している場合、Googleのクローラー(Webサイトを回遊するロボット)はそのリンクから他サイトへ移動していきます。これを俗に「リンク先に評価を渡す」と表現したりします。
リンクを掲載するにあたりnofollowタグを付けると、クローラーはリンク先に移動せずにWebサイト内に留まります。
nofollowタグ記述方法は次のようになります。
<a href=”リンク先URL” rel=”nofollow”>テキスト</a>
コンテンツ内でリンクを作成する際はWordPressの標準機能を使うこともあると思います。その際に「リンクにrel = “nofollow”を追加」にチェックを入れると、nofollowタグ付きのリンクを生成できるので自身で記述する必要はありません。
では、なぜリンクにnofollowタグを付けるのでしょうか?その理由は「リンク先にクロールされると困るから」です。リンク先にクロールされると困るパターンは3つあり、それらの理由を解説していきます。
nofollowタグを付けていない外部リンクはリンクジュース(ページ評価)をリンク先のサイトに渡すことになりますが、nofollowが付けられている場合は、評価を渡しません。
トップページなどの評価を集めたいページからnofollowタグを設定していない外部リンクを設置すると、ページの評価に影響がある可能性もあるため、このような措置を取るケースがあります。
Googleから信頼性が低いと判断されているコンテンツに対してリンクする場合、nofollowタグを付けていないとその評価が自社サイトにまで及ぶ可能性があります。例えばWebサイトに内のコメント欄にて、WebサイトURLを入力する箇所があります。
実は、自身のWebサイトへの被リンクを獲得するために他Webサイトのコメント欄へコメントとURLを入力し、不正に被リンクを獲得しようとするケースが少なくありません。その場合、コメント欄にてnofollowタグを付けていないと不正に被リンクを獲得しようとしているWebサイトに評価を引き渡すことになり、自社サイトが低品質とGoogleから判断される可能性があります。
Wikipediaなど、ユーザーが自由にコンテンツを生成できるWebサイトではリンクに必ずnofollowタグを付けます。でなければ、ユーザーが自身のWebサイトに対するリンクを大量に生成して、不正に被リンクを獲得できてしまうからです。
製品やサービスの発表、あるいは認知拡大のためにプレスリリースやWeb広告を活用することがあります。そうした有料コンテンツでは自社サイトへのリンクを設置することになりますが、ここにもnofollowタグが必要です。
Googleはリンクの売買を禁止しており、不正な被リンクはペナルティの対象になります。プレスリリースやWeb広告による被リンクも該当するため、そうした有料コンテンツからの被リンクには必ずnofollowタグを設置しないと、自社サイトがペナルティを受ける可能性があります。
コンテンツ内のリンクにnofollowタグを付けると、Googleのクローラーはリンク先へ移動しません。一見すると外部サイトへの対応と考えられますが、実は内部リンクにnofollowタグを付ける場合もあります。
例えばECサイトにおいて、ショッピングカートページなどへのリンクをクローラーに辿ってもらう意味はありません。Google検索に表示されたとしてもユーザーの利益にはならないからです。従ってそうしたページへのリンクにnofollowタグを付けることで、Googleに評価されずかつクローラーのWebサイト内での回遊率を上げることができます。
Webサイト内におけるクローラーの行動が最適化されることで、Webサイト全体の情報がインデックスされやすくなりSEO効果を高める可能性があるのです。
nofollowタグはSEO対策上重要なタグです。しかし、無闇にnofollowタグを使用するようなことはしないでください。例えば「コンテンツ内に設置する全ての外部リンクにnofollowタグを付ける」などの行為は避けましょう。
Googleはnofollowタグをコンテンツ評価のヒントとして使っています。従ってよく調査せずに全ての外部リンクにnofollowタグを付けていると、Googleはnofollowタグを無視してクロールするようになる可能性があるのです。nofollowタグの設置はケースに応じて対応するべきということですね。
nofollowタグに限った話ではありませんが、SEO対策で使用するタグは正しい知識を持っていないとSEO効果を上げるのではなく、逆に下げてしまいます。従ってnofollowタグなどのメタタグを使用する際は、必ずその意味や使い方などを十分に知ってから使用するよう心がけておきましょう。