Search Console Insights(サーチコンソールインサイト)とは?使い方を解説
2021/09/01(水)
SEOに取り組む中で、あるいはSEOについて学ぶ中で「ドメインパワー」という言葉を聞いたことはないでしょうか。これは文字通りドメインのパワーのことであり、SEOに取り組む上で必ず知っていただきたい要素の1つです。
今回はドメインパワーの基礎と、ドメインパワーを強化する方法について解説します。SEOではとても重要なので概要だけでも知っておきましょう。
目次
Webサイトにはドメインがあります。ドメインとは「https://」に続き「.com」や「.jp」などで終わる、Webサイトの識別文字列のことです。たとえば弊社サイトのドメインは「gicp.co.jp」であり、これを先頭のドメインということで「トップドメイン」と呼びます。
皆さんのWebサイトにもドメインがありますね。そうしたドメインが持つ力のことを、ドメインパワーと呼ぶのです。
ドメインパワーは設定した文字列や、「.com」や「.jp」など個別に選択したドメインで決まるわけではありません。ドメインパワーは主に次のような基準で決まります。
- ドメイン(Webサイト)の運用期間
- Googleからの評価
- アクセス数の多さ
- リンクやサイテーションの多さ
つまり、ドメインの運用期間が長く、Googleからの評価が高く、アクセス数が多く、リンクやサイテーションが多いほどドメインパワーが強いというわけです。
SEOとドメインパワーの関係はGoogleが明言しているわけではありません。そもそもGoogleはドメインパワーという指標を用いていないので、あくまで仮説ということになります。しかし、Googleで上位表示されるWebサイトほどドメインパワーが強いことは確かです。
Google公式の指標ではないドメインパワーをどうやってチェックするのか。主に使われるのは、海外でSEOツールを提供するMozが運営する無料のドメインチェックツールです。
まずはhttps://moz.com/link-explorerにアクセスして、ドメインパワーをチェックしたいURLを入力してください。「Get free link data」をクリックするとアカウント作成が求められるので作成しましょう(無料です)。アカウントを作成すると、以下のようにドメインパワーがチェックできるようになります。
こちらはマーケター向け情報メディアサイトのMarkeZine(マーケジン)のURLを入力した結果です。赤枠で囲まれた部分がドメインパワーであり、数値が100に近いほどドメインパワーが強いことを表します。
ドメインパワーはSEOツール提供会社などが独自に用いている指標です。Google公式ではないものの、さまざまなデータから打ち出される数値なので信憑性の高い指標だと言えます。
なので、自社サイトのドメインパワーが競合よりも低い場合は、ドメインパワーの強化に努めましょう。それがSEOでWebサイトを上位表示させる近道にもなります。では、ドメインパワーを強化するための方法をご紹介します。
コンテンツ(記事やページ)を充実させることは、ドメインパワーの強化はもちろんSEOとしても重要です。コンテンツ数が多ければ必ず強化されるわけではありませんが、品質を保ってコンテンツを充実させればコンテンツ数とドメインパワーは比例します。
ただし、数を増やすためだけを目的として質の悪いコンテンツを投稿するのは絶対にやめてください。Googleからの評価が下がり、ドメインパワーが強化されるどころかマイナス影響になり、検索順位が降下してしまいWebサイトの露出も減ってしまいます。
Webサイトのテーマが定まっていない場合、そのサイトは専門性が低いとみなされます。ドメインパワーの強いWebサイトは決まって専門性が高く、前述したMarkeZineを例に挙げると同サイトはマーケター向け情報メディアとして高い専門性を持っています。
同じくらいのドメイン運用期間があり、コンテンツも充実しているのに競合よりドメインパワーが低いという場合はテーマを見直し、専門性を高めるためのテコ入れをしてみましょう。
サイテーションとは、インターネット上で自社サイトの名称、URL、社名、電話番号などに言及されることを意味します。現代SEOではこのサイテーションがGoogleからの評価を得るのに重要と考えられており、被リンクと並んで大切な施策の1つです。
というのもSNS上ではリンクを貼ることが少なく、しかしSNS上での言及がSEOとして重要な評価基準になっています。従って自社サイトの名称やURLなどがサイテーションされやすいコンテンツを作ることで、ドメインパワーの強化に貢献することが期待できます。
ドメインパワーはSEOを正しく実施しているWebサイトほど高い傾向にあります。そのため、競合と比べてドメインパワーが低い場合はSEOを正しくを行えていない可能性があり、サイト設計を根本的に見直すのも効果的です。
SEOに自信がない場合は、SEOに長けたコンサルタントなどに依頼して自社サイトのサイト設計を変更してみましょう。
上記の対策はドメインパワーの向上に必ずしも直結するわけでありませんが、SEOの観点ではどれも期待できる対策なので、積極的に取り組むべきです。
ドメインパワーは自社サイトと競合サイトの差異を分析するだけでなく、キーワードごとの上位表示サイトを分析して「上位表示の可能性があるかどうか」を測定するのにも役立ちます。上位表示サイトのドメインパワーが低いほど自社サイトの上位表示が狙えるので、コンテンツ案を作成する際の指標としてもぜひ取り入れてみてください。