Instagramマーケティングのメリットと手法について解説します
2021/08/07(土)
自社の商品やサービスを販売促進する方法として「SNSマーケティング」を検討されている方は多いでしょう。
市場調査会社の株式会社ICT総研がまとめた情報によると、日本全体でのSNS利用率は7,975万人(普及率80%)に達しており、2022年末には8,241万人へと拡大することが予想されているとのことです。
日本のみならず世界中で大きな市場になっているSNSをマーケティングに活用するというのは、自然な流れと言えるでしょう。
そこで今回は、SNSマーケティングの方法やメリットについて解説します。
どんな方法があり、どのような場合に有効なのか?SNSマーケティングの基礎知識を整理していきましょう。
目次
SNSマーケティングとは、SNSを使ったマーケティング手法の総称です。
日本の4大SNSといえばTwitter、Facebook、Instagram、LINEでしょう。
いずれも数千万人が利用しており、SNSマーケティングも盛んに取り組まれています。
この他に、短尺動画を中心としたTikTok、ビジネス向けのLinkedInなども徐々に人気を高めています。
SNS利用に積極的な海外では、日本にはまだ上陸していないSNSもたくさん存在します。
SNSごとに特徴が異なるので、販売促進したい商品やサービス、あるいは企業ブランドの特性に応じて適切なSNSを選ぶのが一つのポイントです。
それでは、多くの企業が取り組む5つのSNSマーケティングについて解説します。
商品やサービス、あるいは企業ブランドの専用アカウントを運用し、継続的にコンテンツを投稿する手法です。
コンテンツが「いいね!」やシェアをされると情報が拡散され、認知度が高まったりファンの獲得に繋がるなどの効果を目的とします。
日本コカ・コーラは商品ブランドごとに主要SNSでのアカウント運用を行なっており(40個以上)、新商品情報などもSNS上で発信しています。
SNS内では広告を出稿することもできます。
インターネット上の広告といえばGoogle検索のリスティング広告が定番でしたが、クリック単価の高騰によってSNS広告へ移行する企業が増えました。
SNS広告は緻密なターゲティング(ターゲットを絞ること)が魅力の一つであり、商品やサービスの情報をピンポイントに届けることができます。
SNS上でキャンペーンを実施することでユーザーの参加を促し、集客などに繋げていきます。
フォロワー獲得、顧客獲得、新規来店者獲得、情報拡散など多面的な効果を狙えるのが魅力です。
特に盛んなのが「ハッシュタグキャンペーン」と呼ばれるもので、投稿時にハッシュタグ(#)を付けて投稿すると、該当する全ての投稿が自動的にカテゴライズされて情報がまとめられます。
キリンはTwitterにて「#イインダヨ」のハッシュタグ付きで投稿し、それに対して30分以内にキリンの運用アカウントから「#グリーンダヨ」とリツイートが無ければ商品が当たるというSNSキャンペーンを実施したことがあります。
ハッシュタグに鬼ごっこの要素を加えたユニークな事例で、最終的には1万6,000人が参加するSNSキャンペーンとして成功を納めました。
インフルエンサーというのは、個人で大量のフォロワーを獲得している人やSNSアカウントのことです。
特定のジャンルにおいて強い影響力があり、1万~100万以上のフォロワーを獲得しているので、インフルエンサーを起用するだけで大勢の人に情報を届けられます。
自社の商品やサービス、企業ブランドにマッチしたインフルエンサーを選択することが大切であり、なおかつ景品表示法における問題が生じていないかに注意する必要があります。
もしもステルスマーケティング※だと判断されれば、SNSアカウントの炎上は必至です。
※あたかもインフルエンサー自身が商品やサービスをお勧めするかのような虚偽の内容を発信する行為
SNSは消費者や企業の「声の宝庫」です。
SNS上で投稿されている無数のコンテンツを分析すれば、市場の動向やニーズ、自社の商品やサービスに対するリアルな反応を知ることができます。
ソーシャルリスニング専用のツールを使用すると、画像・動画認識機能を活用してより深い情報を得られる可能性があります。
ソーシャルリスニングで得た情報をマーケティング戦略に活用することで効果を発揮します。
SNSにはマスメディアやGoogle検索を使った、従来のマーケティング手法にはないメリットがあります。
前述のように、TwitterやFacebookなどのSNS利用者数は数千万人です。
世界に視野を向ければ数億、数十億人もの人がSNSを使っています。
これはマスメディアやGoogle検索など、従来のマーケティング手法にも引けを取らない、あるいはそれ以上の人に情報発信できることを意味しています。
SNSのターゲティング機能を使えばピンポイントでの情報発信も可能であり、発信の仕方を自由に選択できるのもメリットの一つです。
SNSマーケティングは効果が出るまでに時間がかかるものの、マーケティング費用を抑えられます。
例えば企業アカウントを作成してコンテンツを投稿するだけなら無料です。
料金がかかるのは、SNS広告を出稿する場合のみです。
インフルエンサーの起用などにはコストが当然かかりますが、マスメディアを使ったマーケティング費用よりは確実に安いでしょう。
SNSマーケティング最大のメリットは「ユーザーと対話できること」です。
企業はSNSアカウント運用を通じて、ユーザーの反応を確かめながらマーケティングを展開できます。
「コンテンツを投稿→反応を確かめる→改善していく」のサイクルを高速に回せるため、ユーザーと新しい関係を構築するのにも最適です。
ユーザーとの対話を繰り返すことでファンとの関係性構築や、ブランディングなどの効果が期待できます。
SNSの利用者数は年々増加していますし、60~80代の人々でもSNS利用に積極的な人が増えています。
また、多くの人々がSNS上でのマーケティング活動を受け入れているのも魅力の一つです。
自分にとって新しい商品やサービスに関する情報を収集するために、SNSを利用するという人が多数存在します。
SNSマーケティングはまさに時代にマッチした手法です。
だからこそ、多くの企業にSNSマーケティングへの一歩を踏み出していただきたいと思います。