LINE広告とは?始め方を初心者向けに解説
2021/09/08(水)
大手広告代理店であるサイバーエージェントとデジタルインファクトが共同で行った調査によると、2019年から2024年までの動画広告市場は年間10%以上の成長率を堅持したまま拡大する見通しです。
出典:サイバーエージェント「サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表」
実際、YouTubeをはじめとしてFacebookやTwitterなど、様々な媒体で動画広告が盛り上がっています。
そこで今回は「動画広告とは何か?」という素朴な疑問にお答えします。参考になる事例もご紹介するのでご一読ください。
動画広告とは文字通り「動画を使った広告」のことです。YouTube動画を視聴する際に流れる広告、SNS上で流れる広告など様々な形があります。
インターネット広告の主流といえばバナー広告やテキスト広告でしたが、ここ数年で動画広告の利用率が飛躍的に伸びています。
電通グループ4社(D2C、CCI、電通デジタル)が2019年2月に発表した調査資料によると、2018年時点でインターネット広告全体に占める動画広告の割合は22.0%でした。
出典:D2C「2020年 日本の広告費インターネット広告媒体費 詳細分析」
ディスプレイ広告、検索連動型広告、動画広告の3つで比較すると前年比でポイントがアップしているのは動画広告だけです。
サイバーエージェントが発表した調査資料も考慮すると、やはり動画広告市場は年々拡大傾向にあることがわかります。
バナー広告というのは、Webサイトやスマートフォンアプリの広告枠に表示される広告のことです。
「バナー(Banner)」は日本語で「旗印」を意味します。Webサイトやスマートフォンアプリの中に表示される画像広告が、まるで旗印にように見えることからバナー広告と呼ばれるようになったのでしょう。
バナー広告の形は様々で、正方形のもの、横長のもの、縦長のものなどあります。
Webサイトやスマートフォンアプリの広告枠に合わせて作成する必要があるので、同じデザインのバナーをサイズ違いで用意するのが一般的です。
動画広告の中にはバナー広告と同じ広告枠で表示されるタイプのものもあります。
ただしバナー広告はあくまで画像やテキストを組み合わせた広告なので、同じ広告枠に表示されたとしても2つの広告は区別されます。
動画広告には、バナー広告やテキスト広告などにはないメリットがあります。
だからこそ、近年動画広告の市場が大きく伸びているのでしょう。
では、代表的なメリットを3つご紹介します。
ForresterResearchのJames McQuivey博士によると、1分間の動画は180万語の情報量に匹敵するそうです。
人が1分間で180万語を読むことは当然不可能なので、改めて動画の情報量というのは圧倒的なものだと理解できます。
出典:yahoo! finance「A Minute of Video Is Worth 1.8 Million Words, According to Forrester Research」(1分間の動画には180万語の価値がある、ForresterResearchより)
何事も情報量が多ければ良いわけではありませんが、バナー広告やテキスト広告だけでは伝えきれないような情報を訴求できるのは動画広告の大きなメリットです。
ご覧になったことがある方も多いでしょうが、SUBARUは数年前から「Your story with―」という動画広告を数年前から制作しており、金曜ロードショーの特別CM枠やYouTube広告で放映しています。
この動画広告は毎回違ったストーリーで展開されており、それぞれのストーリーの中にSUBARUの自動車を溶け込ませています。
SUBARUというブランドを全面に押し出すのではなく、ストーリーの中にさりげなく取り入れることで「SUBARUがある日常」をユーザーに連想させるような作りになっているのです。
SUBARUの「Your story with―」のように、ストーリー性を伝えられるのも動画広告ならではのメリットです。
バナー広告では人間の視覚を通じて情報を訴求します。一方、動画広告では視覚に加えて聴覚からも情報を訴えかけることができるので、ユーザーの興味を引き易いのです。
元来、人間を含めた動物は動くものに注意を向ける本能が備わっています。これは野生の動物から自分の身を守るための本能的な感覚といえます。
また、スマートフォンの普及に伴い動画視聴が生活の一部になった現代人にとって、興味を引きやすいのはバナー広告ではなく動画広告だと言えるでしょう。
もちろん、バナー広告にもしっかりとした効果はあります。予算感や目的に応じて動画広告を検討していきましょう。
今回ご紹介するのは、食品宅配サービスを展開するオイシックスの動画広告事例です。
まずはこちらの動画広告をご覧ください。
内容はキャラクターがニュース形式でオイシックスのおせち商品を紹介するというもの。動画自体はそこまで手の込んだものではないので、そこまでコストをかけずに制作できるレベルです。
動画冒頭から画面下に「Oisixのおせち 今だけ特典付きで販売中」という視聴者の購買意欲をくすぐるようなCTA(次のアクションを促すような文言とボタン)が常に配置されており、大きなインパクトがあるわけではないものの動画の構成も作りこまれていて、最後まで視聴してしまう作りになっています。
この事例のように、動画広告は必ずしもインパクトが強い内容である必要はありません。
要所を押さえ、ユーザーの購買意欲をくすぐり次のアクションを促す仕組みがあれば十分に効果を発揮します。
動画広告市場は今後も確実に伸びていくでしょう。ということは、Webマーケティングにおいて動画広告の価値がより高まっていくことを意味します。
まだ動画広告に挑戦していないという方は、この機会に広告出稿をぜひ検討してみてください。Web広告についてもっと詳しく知りたいという方は以下の記事をご覧ください。
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