SNSマーケティングの方法・メリットとは
2021/07/25(日)
ここ数年でユーザー数を急激に伸ばしているSNSが「Instagram(インスタグラム)」です。2010年10月にAppleのApp Storeに登場し、翌年9月にはユーザー数1,000万人を達成するという脅威的なスピードでユーザーを獲得しました。その勢いは現在でも続いています。
今回は、Instagramを活用したマーケティングについてご紹介します。まずは、「Instagramマーケティングとは何か?」という基本からご説明していきます。
目次
Instagramは2014年2月に日本語版がリリースされ、翌年の6月にはユーザー数が810万人まで拡大しました。「インスタ映え」や「フォトジェニック」といった言葉を流行らせたSNSとしても有名です。
非常に影響力のあるSNSですので、多くの企業がInstagramを活用したマーケティング活動へと乗り出しています。Instagramのサービスは後に買収され、現在はFacebookの傘下にあります。
Instagramマーケティングとは文字通り、「Instagramを活用したマーケティング手法」となります。まずは、具体的なマーケティング手法を知る前にInstagramというSNSの特徴を整理しましょう。
世界のユーザー数を見てみますと、2018年6月時点で発表された情報では10億人を突破しています。世界の7人に1人はInstagramを利用しているということになります。
出典:Instagram blog「Welcome to IGTV, our New Video App」
日本国内に目を向けると、2019年3月時点でアカウント数(※)は3,300万を超えており、国内でも屈指のSNSへと成長しています。※月間アクティブユーザー数
出典:FACEBOOK 「Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3,300万を突破」
Instagramの最大の特徴は「画像や動画を通じて、趣味や関心を共有するSNS」という点です。
それまで主流だったFacebookやTwitterはテキストを中心に情報発信を行うことが特徴だったのに対し、Instagramは画像や動画の投稿を通じて他のユーザーとコミュニケーションを取ることができます。
なにより、言葉では伝わりにくいイメージの訴求を一瞬で伝えることが可能です。化粧品や食品、アパレルなどのビジュアル訴求が大切な商材をプロモーションする際に有効なSNSです。
Instagramマーケティングを実施するメリットは主に4つあります。以下に挙げるメリットを「Instagramマーケティングの目的」として設定するのはベターな考え方です。
Instagramマーケティングは趣味や関心など「感性でつながるSNS」なので、自然とクリエイティブな画像や動画を投稿することが求められます。そのような発信を一貫して行うことで、企業や商品のイメージをユーザーに植え付けることに繋がります。
ホテルや旅館の宿泊予約サービスを提供するReluxのInstagramアカウントでは、サービスで予約可能な宿泊施設と、そこから眺められる絶景などの画像を中心に投稿しています。いずれの画像も高級感が演出されており、フォロワー数は34万人以上とブランディングに成功しています。
このようにクリエイティブな画像や動画を継続的に投稿すれば、ファンが付きやすくなります。ビジネスに直結するかどうかは別として、ブランディング効果を高めることで社会的な認知度向上が期待できます。
「Instagramショッピング」という機能を活用するとInstagramで投稿したコンテンツからそのまま商品サイトへ誘導することができ、ECサイトなどへの効果的な導線として活用できます。
いわば「ソーシャルコマース」が実施でき、販売チャネルを増やすことができるのです。ソーシャルコマースについて、以下の記事で概要や事例を紹介しているのでぜひ参考にしてください。
2021年最新 WEB集客・WEBマーケティングの方法とは?
Instagramユーザーは単にお洒落な画像や動画を共有するだけでなく、Instagramを通じて情報収集も行います。自分のニーズにマッチした商品やサービスを見つければ、そのまま行動に移る可能性が非常に高いのです。
インターネット上の情報収集といえば以前は「ググる(Googleで検索する)」が一般的でした。しかし最近では、若年層ユーザーを中心に「タグる」が基本になりつつあります。つまり、SNS上の投稿コンテンツに付けられたハッシュタグ(#)を利用して、自分が求める情報を収集する方法です。
とりわけInstagramでは、若年層ユーザーと女性ユーザーを中心に「タグる」情報収集が主流になっています。
Instagramマーケティングの手法には2通りあります。「企業アカウントの運用」と「Instagram内での広告出稿」です。それぞれの違いを確認していきましょう。
企業アカウントを作成し、画像や動画を投稿しながら企業ブランディングや行動喚起、ファンの獲得を狙います。投稿タイプには主に以下の4種類があります。
• 通常投稿:画像や動画をシンプルに投稿するタイプ
• ストーリーズ:有効期限が24時間で閲覧履歴が残るタイプ
• IGTV動画:1分以上の縦長動画を投稿するタイプ
• リール:30秒以内の縦長動画を投稿するタイプ
最近では「リール」によるInstagramマーケティングが注目されています。商品やサービスの使い方やコンセプトムービーを配信することでフォロワー獲得に大いに貢献します。
料理のレシピや作り方を動画で確認できるサービスであるDELISH KITCHENは、Instagramアカウントにてクッキング関連のリール動画を数多く投稿しています。フォロワー数は380万人を超えており、リールの貢献度が高いことが見て取れます。
投稿するだけがInstagramマーケティングではありません。自社の商品やサービスに関する投稿を分析することで、商品開発や顧客満足度の向上に繋げることもできます。
Instagramにはサービス内で広告を出稿できる機能があります。商品やサービスの特徴、広告の目的に合わせて以下の広告タイプを選択可能です。
• 画像広告:静止画1枚で表示されるタイプ
• 動画広告:動画1本が表示されるタイプ
• カルーセル広告:最大10枚の画像や動画が表示されるタイプ
• ストーリーズ広告:ストーリーズフィード上に表示されるタイプ
• コレクション広告:カタログ形式に表示されるタイプ
• スライドショー広告:テキストや音声が使用できるタイプ
ちなみに「ストーリーズ」とはInstagramに搭載されている機能の1つであり、複数の画像や動画をシェアするとスライド形式にまとめて表示される機能。投稿後24時間で自動的に表示されなくなります。
カルーセル広告なら画像や動画ごとに別リンクを設定でき、コレクション広告なら商品やサービスの閲覧から購入までスムーズに誘導できます。広告タイプごとに特徴も効果も異なり、多様なマーケティングを展開できるのがInstagramの広告出稿です。
広告出稿以外の機能は企業アカウントでも無料で使えるので、「ひとまずやってみる」ことが大切です。アカウント運用の手間は増えますが、Instagramを使って企業ブランディングに成功すれば、必ずビジネスへ貢献する成果が得られます。
それでは、Instagramマーケティングが気になったという方はすぐにでも始めてみましょう。