Google Discoverとは
2021/07/23(金)
目次
SEOの基本は「ユーザーに有益なコンテンツを届けること」ですが、それだけでは検索順位が上がらないことが多々あります。そこでいくつかのテクニックが必要になります。
コンテンツ内にキーワードを散りばめるテクニックは多くの方が実践しています。一方で、「共起語を意識して対策を行う」サイト運営者が少ないのが事実です。共起語はSEOテクニックの一つで、意識するのとしないのとでは効果が違ってきます。
今回はこの共起語についてご紹介します。
共起語とは「あるキーワードがコンテンツ内に出現した際に、一緒に利用されることの多いキーワード」を意味します。論より証拠ということで、まずは共起語検索ツールを使用した結果をご覧ください。
下記は無料の共起語検索ツールを使ってGoogleで「SEO」と検索した際の、Top30サイトにおける共起語です。
- 検索(274)
対策(262)
サイト(249)
ブログ(159)
記事(145)
SEOというキーワードと一緒に出現しているキーワードは「検索」が最も多く、僅差で「対策」が続いています。上記の他に「マーケティング」や「ユーザー」といった共起語が出現していることも同ツールでわかっています。
検索エンジンはあくまでプログラムであり、コンテンツを読み、内容を理解し、良し悪しの判断を下すという能力において、現時点では人間と同レベルに至っていません。そこで共起語などを頼りにコンテンツの質を評価していると想定されます。
前掲の、SEOというキーワードで調査した際の共起語は、検索エンジンからすればコンテンツの質を評価する基準の一つです。有益と判断されたコンテンツと同じ共起語が盛り込まれているコンテンツは、同じように有益と判断する可能性が高まります。
Googleはコンテンツの評価基準について言及していないので断言はできませんが、世界中のウェブマーケターによって実施されているSEOから導き出された一つの評価基準だと言えます。
企業がブログを運営し、定期的にコンテンツを発信する目的として、「検索エンジンでの上位化を図ることで認知度を高め、問い合わせなどの反応率を高めること」が挙げられます。従って、ブログを運営する上でコンテンツが上位表示されなければ意味がありません。
Googleは一貫して有益なコンテンツを検索結果の上位に表示させるよう、日々アルゴリズムに改良を加えています。ブログ運営者はGoogleの指針とユーザーの検索意図を満たしたコンテンツを作成し、発信します。
コンテンツとしては有益でも、それが必ずしも検索結果上位に表示されるとは限りません。評価を下すのはあくまで検索エンジンであり、人ではないからです。だからこそ、キーワードを散りばめたり共起語を意識したり、様々なSEOテクニックを駆使することに意味があります。
それでは、前掲のSEOの共起語を例に挙げながら、共起語を意識したコンテンツの作り方をご紹介します。まずは、例文を2つご覧ください。
- SEOとはGoogleで上位表示させるためのテクニックです。キーワードを散りばめたり、見出しにはH2タグやH3タグを付けることでコンテンツの内容をわかりやすくします。また、SEOではテクニックだけでなく「有益なコンテンツを届ける」ことが大切です。
- SEOとはGoogle検索において、サイトやブログのコンテンツを上位表示させるための対策です。一般的にはテキストで構成された記事コンテンツを対象とした対策ですが、動画コンテンツなどを検索結果の上位に持っていく対策もあります。
2つの例文はどちらもSEOについて解説しています。例文1では上位5つの共起語を使用せず、例文2では全てを使用しました。
どちらの例文もSEOについて説明していることは事実ですし、読みやすさも変わらないと思います。しかし、共起語という観点においては、検索エンジンから下される評価は例文2の方が良いでしょう。
上記の例文のように、文章の中に共起語を盛り込むのは難しいことではありません。ただし注意しなければいけないのは、共起語を意識するあまり不自然な文章になってしまうことです。
検索エンジンは、現時点で人間を代替するほどの読解力は持っていないので、共起語などの要素を頼りに、コンテンツの質を評価しています。そのため「多少文章が不自然でも、共起語をたくさん盛り込む方が良いのでは?」と考えがちです。
しかしそれは、「ユーザーに有益なコンテンツを届ける」というSEOの基本に反しています。また、検索エンジンのアルゴリズムは日々進化しているので、単に共起語を並べて文法等がおかしい文章に反応し、悪い評価を下す可能性があります。
共起語を意識するあまり文章が不自然になることの大きなデメリットは、ユーザーからの信頼を損ねることです。有益なコンテンツを届けることはユーザーの信頼を勝ち取ることでもあります。目先の検索順位にとらわれてしっかりとしたコンテンツを作成できなければ、検索エンジンからのコンテンツの評価が落ちるだけでなく、ユーザー離れが起きる可能性もあるでしょう。それは結果として検索順位の下落に繋がります。
最後に、共起後を調べる際に便利な無料ツールをご紹介します。
前掲のSEOの共起語にて使用したツールです。Google検索におけるTop30サイトを分析して、共起語を多い順に並べてくれます。
名詞、動詞、形容詞ごとによく出現する共起語を分析してくれます。マッピングもされているので、共起語の分布を直感的に理解できるのがポイントです。
コンテンツ作成にあたり、キーワードを自然に多く盛り込むことは意識されていると思います。これに加えて共起語を意識するとコンテンツ作成の難度が上がりますが、SEO効果は確かにあります。
有益なコンテンツを作成しているはずなのに、検索順位が一向に上がらない。もしもそんな悩みを抱えているのであれば、ぜひ共起語を意識してみてください。SEOテクニックは他にもありますが、一先ず何かしらの効果が得られるかもしれません。