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2021/09/03(金)
企業がブログを運営するにあたり、最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)はWordPressです。
では、ECサイトを運営するにあたり最も利用されているCMSとは何か?
WordPressでもECサイトを運営できないことはありませんが、最も利用されているのが「EC CUBE」というオープンソースソフトウェアのCMSです。
今回はこのEC CUBEについて、概要や活用法、メリットをご紹介します。
目次
予備知識としてCMSについてご説明します。
CMSとはWebサイト内のコンテンツを統合管理するためのシステムであり、変更したデザインを瞬時にコンテンツ全体に適用したり、コンテンツ同士の親子関係を簡単に作ったりとWebサイト運営に必要な機能が揃っています。
代表的なCMSはコーポレートサイトやブログ運営ならWordPress、ECサイト運営ならEC CUBEです。
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EC CUBEは株式会社イーシーキューブが開発したオープンソースソフトウェアのCMSであり、誰でも無償で利用できます。
もちろん商用利用も可能なので、企業がECサイトを構築・運営するにあたりコストを抑えながら使えるのが大きな魅力です。
オープンソースソフトウェアなのでカスタマイズも自由。自社だけのECサイトを構築・運営し、ビジネスを展開できます。
低コストで利用できるからといって、そのCMSが優秀とは限りません。肝心なのはどんな機能を備えて、何ができるか?です。それでは、EC CUBEができることをご紹介します。
「フロントエンド」とは、ECサイトを訪れたユーザーが実際に目にする部分のことです。
つまり操作画面をどのように設計するかをフロントエンド機能で調節できます。
EC CUBEは次のようなフロントエンド機能を備えています。
- 一覧ページで表示するサムネイルの調整
- 一覧を並び替える際の基準の調整
- 「おすすめ」などを表示する商品タグ
- ユーザーレビューの登録と表示
- ユーザーが商品をお気に入り登録する
一方、「バックエンド」とはユーザーの目に見えない部分です。
EC CUBEはバックエンド機能が豊富であり、次のような機能を備えています。
- 複数商品を追加できるショッピングカート
- 非会員でも商品を購入できる
- 支払い方法の登録
- ポイントによる商品購入
- 商品注文時に管理者に通知する
- 会員登録やユーザーログイン
- 商品の配送先を別の住所に変更する
- お問い合わせフォームの作成・表示
EC CUBEは、ECサイトを運営するにあたり欠かせない管理機能も多数備えています。
- 複数の管理者を登録できる
- 売上を分析し、レポートする
- 商品在庫数や会員数を表示する
- CSVで顧客情報を出力する
- CSVで商品データを出力する
- CSVで商品データを登録する
- 商品一覧画面にて公開や非公開などを設定する
- 受注情報の一覧表示と検索
- 注文に対するサンクスメールなどの自動送信
- 支払い方法ごとの手数料設定
- 配送業者や配送料などの設定
- 消費税8%(軽減税率)への対応
- プラグインのインストール
オープンソースソフトウェアながらこれほどの機能を備えているので、EC CUBEでECサイトを運営する知識と技術のある企業では、積極的に利用を検討したいCMSです。
それでは、有料のECサイト向けCMSを使用するのに比べてEC CUBEにどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
EC CUBEはオープンソースソフトウェアなのでCMSの取得は無償です。
有料CMSとなるとソフトウェアライセンスだけで年間数十万~数百万円の費用がかかることもあるので、それと比較すれば断然低コストなのが大きなメリットです。
EC CUBEには基本的な機能がデフォルトで装備されていますが、プラグイン(カスタマイズ機能)を使用することでより便利なECサイトを構築することができます。
決済機能の利便性を向上させるプラグインや、プロモーションの自由度を拡張するプラグインなど、多種多様なカスタマイズ機能が準備されている点も魅力の一つです。
有料CMSの場合、特別な知識や技術なくECサイトを手軽に構築・運営できるものが多く存在します。
しかし、そうしたCMSはデザインや機能を自由にカスタマイズできません。
一方、EC CUBEはオープンソースソフトウェアなのでソースコードが開示されており、デザインも機能も自由にカスタマイズできます。
また、プラグインを購入すれば少ない労力でデザインの変更や機能追加ができるため、特別な知識や技術がなくでも自社独自のECサイトを構築できます。
先ほどEC CUBEに備わっている機能をご紹介しました。
それらの機能は、高価格で提供されているCMSと比べても遜色ありません。ECサイト運営に必要な機能が豊富に揃っており、標準機能だけでも十分にECサイトを運営できます。
EC CUBEは日本国内で最も利用されているECサイト向けのCMSです。2006年に公開されてから15年以上も様々な企業で使われていることから、情報量が非常に多いというのも大きな特徴です。
EC CUBEの使用にあたり何か疑問や問題が生じた場合、Googleで検索すれば大概の疑問や問題はヒットし、解決方法が提示されています。従って問題解決が早く、ECサイト運営に余計な時間を割かなくても良いのもメリットの1つです。
現在、ECサイト運営を始めようとしているならCMSとして真っ先にEC CUBEを検討してみてください。
社内の知識と技術があれば多いに活用できますし、知識と技術がない場合でもEC CUBEを使ってECサイト構築を依頼すれば、運営は内製化できます。
まずは、EC CUBEに対する知識を深めて自社のECサイトにとって何が最適かを考えてみましょう。