Instagramショッピングとは?導入方法や審査内容について解説
2021/10/02(土)
目次
Instagramマーケティングを実施しているなら「インサイト機能」を使いこなすことが施策効果を高める鍵になります。
Instagram上のフォロワーを増やすことでブランディング効果を発揮したり、より多くのユーザーに企業情報を届けられたりします。しかしそのためにはアカウント状態の分析が欠かせません。そこで活用すべきなのがInstagramインサイトです。
本記事では、Instagramインサイトで分析できるデータと活用ポイントをご紹介します。
Instagramインサイトは2016年5月に導入された分析ツールです。FacebookグループによるとInstagramユーザーの50%は何らかのビジネスと繋がり、60%はブランドや商品・サービスの情報をInstagram上で得ています。また、75%以上のユーザーはInstagram投稿に影響されてWebサイトを訪問したり、商品やサービスを購入したり友人に紹介したりしているという調査結果が出ています。
出典:FACEBOOK「Instagram、ビジネスコミュニティ向けのビジネスツールを日本で導入開始」
Instagramインサイトはフォロワーに関する情報やどの投稿の反応が良かったかなどをスマートフォンまたはタブレットから簡単に確認でき、データ分析に役立てられます。
では、Instagramインサイトを使って見られるフォロワーやアカウント状態の情報について1つずつ解説します。
同項目はアカウント全体の投稿が何人に見られたか?というデータです。投稿をリールやストーリーズなどで1回以上閲覧したユーザー数が計上されます。Instagramのプロフィールページを開いたら「インサイト」をクリックしましょう。
過去7日間の「リーチしたアカウントの数」、「アクションを実行したアカウント」、「合計フォロワー」の3指標が確認できます(過去30日間でも指定できます)。
さらに「リーチしたアカウント数」をタップすると、過去7日間もしくは30日間にリーチしたアカウントの内訳(フォロワーとフォロワー以外)も確認できます。
「リーチしたアカウント数」を確認すると投稿ごとにどれくらいのユーザーに閲覧されたかが判明するので、純粋に「投稿が受けたか受けなかったか」の判断に活用できます。また、アカウントの内訳を見て数値がフォロワーの母数に近いほど、投稿がしっかりとターゲットに届いているかを確認できます。
非フォロワーの閲覧数が多い場合はターゲットに対して適切ではない投稿か、拡散されやすい投稿だったと考えられるでしょう。
上記手順でInstagramのインサイトを表示して上方向にスワイプすることで、「あなたがシェアしたコンテンツ」を表示して投稿コンテンツの一覧が表示されます。画面上部の「過去7日間」「過去14日間」「過去30日間」をそれぞれ調整し、表示する情報をカスタマイズしましょう。
「すべて」では投稿コンテンツのタイプをすべて、写真、動画、カルーセル投稿から選べます。「リーチ」では以下の指標から表示したい情報を選べます。
- ・[電話する]ボタンのタップ数
- ・いいね!の数
- ・インプレッション数
- ・ウェブサイトのタップ数
- ・コメント数
- ・テキストボタンのタップ数
- ・フォロー数
- ・プロフィールの表示数
- ・リーチ
- ・保存数
- ・動画再生数
- ・投稿でのインタラクション
「昨年」では表示する情報の期間を昨年、過去7日間、30日間、3ヶ月間、6ヶ月間、2年間から選べるようになっています。組み合わせた指標に該当する投稿コンテンツが表示され、同時に情報も表示されます。
上記機能を使うことで特定の期間における、投稿コンテンツの反応の良さなどについて分析できます。投稿コンテンツに対する反応率が悪くなっている時など、過去を振り返って成功要因を分析することで現状打破に繋がるかもしれないので積極的に活用しましょう。
Instagramのインサイトに表示される「オーディエンス」をタップすると、フォロワーの細かい内訳をグラフで確認できます。しかもフォロワーの年代まで確認できるので、投稿コンテンツが狙ったターゲット層にしっかり届いているかを確認できます。
たとえば狙ったターゲット層とは違った年代層のフォロワーが増えている場合、なにが考えられるかというと「コンセプトの転換」が必要とされているかもしれません。もともと設定したターゲット層を狙うために投稿コンテンツに修正を加えるか、あるいは現時点で投稿コンテンツが届いている年代層を新しいターゲットとするのかを考える機会にできます。
ビジネスやWebマーケティングは必ずしも狙ったターゲット層に情報が刺さるわけではありません。時には違った年代層に刺さり、それが結果として良い方向に転がることもあります。そうした状況に素早く対応するためにもオーディエンスはこまめにチェックし、フォローワーの内訳を逐一確認しましょう。
Instagramのインサイトは、フィードに投稿したコンテンツから直接閲覧することもできます。情報を知りたい投稿コンテンツを開いたら「インサイトを見る」をクリックしましょう。するとプロフィールへのアクセス、リーチ、ウェブサイトクリック、リーチしたアカウントなどの数値を確認できます。
リーチは「何人のユーザーに表示されたか?」、プロフィールへのアクセスは「投稿コンテンツ経由でプロフィールに到達したユーザーは何人か?」を表します。これらの情報を確認すると、投稿コンテンツごとに効果があったか否かを判断したり、平均値を割り出して成功の基準を作ったりできます。
1つ1つの投稿コンテンツに対し「なぜリーチ数が多かったか(少なかったか)?」の要因分析を行うための情報が詰まっています。
フィード投稿と同じように、ストーリーズに投稿したコンテンツからもインサイトを直接閲覧できます。情報を知りたい投稿コンテンツ(ストーリーズ)を開いたら上にスワイプしてインサイト画面を表示させましょう。するとプロフィールへのアクセスやウェブサイトクリック、インプレッション数などの情報を確認できます
Instagramのストーリーズは投稿した写真や動画が24時間で自動削除される機能であり、気軽にコンテンツを投稿できると人気の機能です。Instagramマーケティングでも積極的に活用したい機能なので、インサイトをこまめにチェックして効果検証を行いましょう。
また、24時間で投稿が消えてしまった後にストーリーズのインサイトを確認したい場合は、インサイト概要画面の「あなたがシェアしたコンテンツ」にある「ストーリーズ」からも確認できます。
同じコンテンツを毎日投稿して「どの曜日の反応率が高いか?」と、A/Bテストのようなこともできます。
Instagramインサイトはマーケティングを推進する上で大変役立つツールです。しかし、インサイト上のデータを眺めているだけで事態は改善しません。そこで、Instagramのインサイトの活用ポイントをご紹介します。
まず、過去の投稿コンテンツを参考にしながらリーチ・インプレッション・エンゲージメントのKPI(重要業績評価指標)を設定しましょう。難しく考えず「KPI=目標」と捉えてください。KPIが下回っているコンテンツは「要改善」として改善策を考え、KPIを上回っているコンテンツは「事例」として成功要因を分析します。
関連記事:Webマーケティングを推進する際のKPI設計のポイントと注意点
Instagramインサイトを上手く活用するには、目の前のデータを参考に「仮説→改善→検証→観察」を繰り返すことが大切です。
事象に対する仮説を立て、改善策を打ち出し、検証し、観察する。その結果を受けてさらに「仮説→改善→検証→観察」のサイクルを回していきます。新しいコンテンツを投稿することも大切ですが、過去のコンテンツから何かを学んだりブラッシュアップしたりすることも同じくらい重要です。
Instagramインサイトを活用したデータ分析を行なっていくうちに、最初に設定したKPIが正しいか否かの判断がつくようになります。最初に設定したKPIと現実には往々にしてギャップがあり、これを適宜調整していくことが大切です。
KPIが正確でないといくらInstagramインサイトを活用しても正しいデータ分析が行えないので「KPIは継続的にアップデートするもの」と考えましょう。
ひとまずは以上3つのポイントを抑えながらInstagramインサイト活用に取り組んでください。
Webマーケティングを成功させる原則は「提供されているツールをフル活用すること」です。たとえばGoogleならアナリティクスやサーチコンソールがあります。Instagramインサイトを活用すれば、Instagramマーケティングのさまざまなデータを取得できます。
それらを効果的に分析し「仮説→改善→検証→観察」を繰り返すことでフォロワー数やリーチ数の増加が望めます。ぜひInstagramインサイトをフル活用し、マーケティング効果の向上を図ってください。
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