ホームページ制作の際の注意点とは?
2021/10/31(日)
検索エンジンを使って情報収集していると、同じキーワードで検索しても違った結果が表示されることはありませんか?これは検索順位が変動しているだけでなく「パーソナライズド検索」が影響しています。
WEBマーケティングやSEO対策に取り組むには検索エンジンについて理解することが大切です。そのためにもパーソナライズド検索について基礎知識を身につけておきましょう。
目次
パーソナライズド(Personalized)は、日本語で「人それぞれに最適化された〜」という意味です。つまりパーソナライズド検索とは、検索エンジンでユーザーごとに異なる検索結果を表示する機能を指します。
2005年6月にGoogleが検索エンジンに導入した機能であり、Yahoo!はGoogleの検索エンジンをベースにしているので同じ機能が備わっています。異なるユーザーが同じキーワードで検索した場合、検索ニーズまで全く同じとは限りません。Googleはユーザーに有益な情報を素早く届けるために、パーソナライズド検索を導入してユーザーごとに異なる検索結果が表示されるようにしたのです。
パーソナライズド検索の仕組みは、Googleが提供するサービスを通じて得られるいくつかの情報をもとに、ユーザーに表示する検索結果を変えるというものです。たとえば単純な情報で言えば「検索履歴」を参考にしています。
メンズファッションをよく検索しているユーザーと、ウィメンズファッションをよく検索しているユーザー。検索履歴を参考にするとユーザーが男性か女性かの区別がつきます。そうした2人のユーザーが「居酒屋」と検索した場合、同じ検索結果を出すと検索ニーズを満たせない可能性があります。
男性ユーザーにはガッツリと食事できる大衆居酒屋を、女性ユーザーには女子会にも使えるお洒落なカフェバーを検索結果に表示する方が検索ニーズを満たせるかもしれません。これはあくまで一例なので単純な想定ですが、本来のパーソナライズド検索はもっと複雑であり、以下のような情報も参考にしています。
- ユーザーが検索した際の所在地
SNSの投稿やフォローアカウントなど
訪問したWebサイトやクリックしたリンク
使用している端末やブラウザの種類
ユーザー1人1人が生み出す膨大な情報を参考にしながら、ユーザーごとに表示する検索結果が変化しているのです。
近頃では、パソコンとスマホでも表示結果が違います。というのもスマホ利用者が増えたことで、パソコンとスマホでは表示する検索結果を変えるべきという考え方が生まれたのです。
さらに、インターネット利用端末の数はパソコンよりスマホが多くなっており、Googleはスマホユーザーに特化した検索エンジンを作ることが、ユーザーにとって有益と考えるようになっています。
その証拠にスマホでのWebサイト表示に対応し、スマホでの表示速度を速くするように意識した「モバイルフレンドリーサイト」がGoogleに評価されやすくなりました。
関連記事:モバイルフレンドリー対応とは?対応方法もご紹介
WEBマーケティングやSEO対策に取り組んでいると、サイトの集客を高めるためにGoogleで検索結果を調査することがあります。検索キーワードに対してどんな記事が上位表示されているのか、その記事はどんな構成をしているのか、などを知る必要があるからです。
この時注意しなくてはいけないのが、調査に利用するユーザーアカウントが、Googleのパーソナライズド検索によって他のユーザーとは異なる検索結果が表示されていることです。ではパーソナライズド検索の影響を受けずに、標準の検索結果を知るにはどうすればよいのかをご紹介します。
ブラウザには「シークレットウインドウ」と呼ばれる、パーソナライズド検索をオフにしたモードがあります。ちなみにこれはChromeでの呼び方で、Safariでは「プライベートブラウズ」と呼びます。起動方法はどちらも簡単です。
ChromeまたはSafariを起動したら、以下のショートカットキーでシークレットウインドウを起動しましょう。
Windows、Chrome OS:Ctrl+Shift+n
Mac OS:command+Shift+n
たとえばChromeでシークレットウインドウを起動すると、次のような黒い画面が表示されます。
シークレットウインドウはパーソナライズド検索の影響を受けないため、Googleで標準の検索結果を知ることができます。
シークレットウインドウを起動しなくても、標準の検索結果を調査できる方法があります。まず、Googleを起動したら検索結果を調査したいキーワードを入力し、検索してください。その後、表示されたURLの末尾に「&pws=0」を入力し、Enterを押下して再度ページを読み込みます。
シークレットウインドウを起動するかURLの末尾に「&pws=0」を入力するか、どちらの方法を使うにせよ注意点があります。それは「ローカライズ検索まで無効にできないこと」です。
ローカライズ検索とは現在の位置情報、または過去に検索した際に送信した位置情報をもとに表示される検索結果のことです。「居酒屋」と検索した際に、周辺地域の店舗が優先的に検索結果に表示されます。
ローカライズド検索は無効にできないので、Googleの検索結果を調査する際はその点を考慮してください。
WEBマーケティングやSEO対策で検索結果を調査する際は、今回ご紹介したようにパーソナライズド検索の影響があるのでその点に注意しながら調査を行いましょう。
ユーザーにとっては便利な機能ですが、正しい調査を阻害する要因になります。調査時は必ずシークレットウインドウを使うか、URLの末尾に「&pws=0」を入力してください。