SEOライティングのコツとは?上位表示させるためのポイントを解説
2021/08/17(火)
多くの企業がWebマーケティングを展開する中、じわじわと広がっているのが「Pinterest(ピンタレスト)」の活用です。様々なマーケティングプラットフォームがある中でなぜPinterestに注目が集まっているのか?今回はPinterestの概要やマーケティング活用のメリット、実際の活用事例などをご紹介します。
目次
「マーケティングに活用できる、画像を主体としたサービス」と聞けばInstagram(インスタグラム)を連想する方が多いと思います。撮影した画像を投稿したり、シェアしたりして他のユーザーと繋がるSNSです。
一方、Pinterestも画像を中心としたサービスであり、最近ではInstagram並みにマーケティングプラットフォームとして注目されています。では、Instagramとの違いは何でしょうか?
それは、Pinterestが「ネット上に溢れる画像をピン留めして、自分だけのギャラリーを作れる」という点です。Pinterestは撮影した画像を投稿するのではなく、ネット上で見つけたお気に入りの画像をピン留めすることで、自分だけの世界観を作り上げられるサービスなのです。
これが実際にPinterestを使用しているところです。好きなアイテム、風景、著名人、イラストなどの画像をピン留めしたり、他のユーザーが作ったギャラリーを覗いたり、Pinterest全体からお気に入りの画像を見つけたりできます。
実は、「PinterestはSNSではない」ことがPinterestの公式ブログから発表されています。以下の画像と文章は、公式ブログから引用したものです。
「例えば今週末に友達の結婚式があるとします。結婚式の最中や結婚式が終わった後に花嫁の写真や自分の写真をアップするのが SNS であるのに対し、Pinterest は結婚式に行く前に「どんな髪型にしよう?」「何を着て行こう?」「ネイルはどうしよう」といった個々人の悩みに対してアイデアを提供するツールです。」
出典:Pinterest JAPAN Blog「PINTEREST と SNS との違いは?」
ただし、SNSではないものの「SNSのようにユーザーと近い位置でマーケティングを展開できる」のがPinterestの特徴でもあります。
では、Pinterestを企業が活用するメリットとは何でしょうか?
Pinterestは世界で4億5,000万人、日本では月間900万人近いユーザーが利用するサービスです。サービスの成長率は目を見張るものがあり、利用ユーザー数が大幅に増加しています。
Pinterestが成長するほど企業がリーチできるユーザー数は増えていきます。PinterestはInstagramやFacebookなどのSNSと違い、行動前に利用するWebサービスという点で独自性があり、今後も大きな成長が見込めるサービスです。
Pinterestは単にお気に入りの画像をピン留めするだけでなく、「実際の行動を促しやすい」のが大きな特徴です。例えば「何か新しいメニューの料理を作りたい」とユーザーが考えた際にPinterestを使用し、ネット上で見つけたレシピをピン留めしておきます。レシピ画像はユーザー自身のギャラリーに保存されるため目にする機会が多くなり、「実際に料理を作る」という行動が促されるのです。
企業がPinterestを活用し、そこにピン留めした画像をユーザーが再度ピン留め(リピン)すれば商品の購入やサービスの利用、ブランドイメージの向上といった行動や心情の変化を引き起こしやすくなります。
Pinterestは、日本では成長中のWebサービスです。アメリカではすでに3億人以上が利用するWebサービスに成長しているため、日本でもInstagram並みにユーザー数が増加するのは時間の問題かと思われます。
成長段階にあるPinterestを活用している企業はそう多くありません。しかしそれはPinterestの利用価値が低いのではなく、「先進事例になるチャンス」です。活用事例が少ないとはいっても大企業ではすでに活用が始まっています。
それでは、実際にPinterestを活用している企業事例をご紹介します。
H.I.S. JapanのPinterestアカウントでは、フォロワー数がすでに15万人を突破しています。コロナ禍で苦境に立たされている旅行業界ですが、Pinterestを活用して様々な旅行アイディアを提案することで上手くユーザーとのコミュニケーションを取っています。
また、旅行に紐付けて各国・地域のグルメ情報を発信することで「旅行できるようになったら、こんなことがしたい」と楽しい想像が膨らむ内容になっています。コロナが収束へ向かうにつれてPinterestの効果が爆発的に広がっていくことが想定されます。
海外のHondaファン向けに運用されているPinterestアカウントです。CivicやPassportなど海外での人気が高い車種を中心に、クリエイティブな画像を掲載しています。掲載されている画像の中には、Honda車を専門に扱う海外の中古車サービスへのリンクが貼られているものもあり、興味をそのまま行動に繋げようとする工夫が見られます。
自動車は高額商品なので直接行動へ繋げるのは難しいですが、ファン層を広げたり購買意欲を醸成するのには効果的です。
海外雑貨を中心に取り扱っている北欧、暮らしの道具店のPinterestアカウントです。北欧、暮らしの道具店は小物雑貨からインテリア家具まで多種多様な商品を扱っていることから、Pinterestとの相性は抜群です。
ただし、取り扱い商品をECサイトのように陳列するのではなく、しっかりとテーマ・ストーリーを持ってギャラリーを作成しているのが「技あり」と言えます。ギャラリーを覗いてみると生活の中に北欧、暮らしの道具店がある光景を自然とイメージできます。
先行してPinterestに取り組んでいる大企業の事例をご紹介しましたが、中小企業でもPinterestへの取り組みを推進していくべきでしょう。
Pinterestに取り組む際には、「明確なテーマとストーリーを持つこと」が大切です。あれこれ商品画像を掲載するのではなく、テーマに沿った画像を揃えたり、ストーリー性を持たせたギャラリーにするとユーザーに好印象を与え、フォローしてもらいやすくなります。
フォローされるほど情報は拡散されますし、それだけ多くのユーザーのリーチできるようになります。まずは「商品を購入してもらう」などの行動喚起を狙うのではなく、「より多くのユーザーにフォローしてもらう」ことを狙ってPinterestを活用してみてください。