ロングテールSEOとは
2021/08/14(土)
WEBマーケティングではさまざま な分析フレームワークが使われています。その中の1つが「SWOT 分析(スウォットぶんせき)」であり、是非とも多くのWebサイト運営者に使っていただきたい分析フレームワークです。
今回はSWOT分析とは何か?どのように活用するのか?その概要とやり方をご紹介します。
目次
SWOT分析とはビジネスにおける4つの要素を整理し、企業や事業の現状を分析するための フレームワークです。4つの要素とは「Strength(強み )」「Weakness(弱み )」「Opportunity(機会)」そして「Threat(脅威)」です。
- Strength:ビジネス目標の 達成に優位に働く強み
- Weakness:ビジネス目標の達成を阻害する弱み
- Opportunity:市場における販売や成長の機会
- Threat:市場にて販売や成長を阻害する脅威
以上4つの要素を整理するとWEBマーケティングに必要な戦略や、乗り越えるべき課題などが明確になります。
SWOT分析がWEBマーケティングに欠かせない理由の1つは、「施策の実行に取り掛かる前に、自社の強みと弱みを踏まえた適切な戦略立案が重要だから」です。
たとえば工務店がWebサイトを通じ 集客に取り組もうとするとき、同じ市場には競合他社が五万と存在します。その他大勢の競合と同じようにWebサイト運営に取り組んでも高い集客効果は期待できません。
そこで自社ビジネスの強み と弱み 、そして機会と脅威を整理することでWebサイト運営における成功要因と失敗要因をあぶり出し、WEBマーケティング の戦略へと落とし込んでいきます。
また、内部要因と外部要因を組み合わせて考えることで客観的な分析が行えるのはSWOT分析のメリットです。
では、SWOT分析のやり方をステップごとに解説します。
まずやるべきことは情報収集であり、そのために他の分析フレームワークを使用します。主にマクロ(巨視的)環境の分析に適した「PEST分析」と、ミクロ(微視的)環境の分析に適した「3C分析」を用います。
PEST分析では政治・経済・社会・技術の4つの観点から機会や脅威をまとめ、3C分析では顧客・競合・自社の3つの観点から長所と短所をまとめます。
これらの分析フレームワークを通じて得られた情報をSWOT分析に落とし込んでいくわけです。3C分析については以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:3C分析とは?わかりやすく解説
まとめた情報をSWOT分析に落とし組むには、次のようなマトリクスを作成するのが一般的なやり方です。ユニクロ(株式会社 ファーストリテイリング)のSWOT分析を例にご覧ください。
これだけでは単に情報をまとめただけなので、次に各要素をクロスさせて実際のWEBマーケティング戦略を考える材料とします。
これを「クロスSWOT分析」と呼び、以下のように各要素を組み合わせてください。
- 強み ×機会:内部環境と外部環境がプラスな状況にて、強み を市場機会で活かすための戦略
- 弱み ×機会:マイナスな内部環境とプラスな外部環境にて、課題を克服するための戦略
- 強み ×脅威:プラスな内部環境とマイナスな外部環境にて、脅威に対して長所 を生かすための戦略
- 弱み ×脅威:内部環境と外部環境がマイナスな状況にて、避けるべき事態や事業撤退などの判断を下すための 戦略
このようにクロスSWOT分析を行うことによって、より具体的な WEBマーケティング 戦略に落とし込むことができます。
そもそも マーケティングにおける分析フレームワークというのは「意思決定を支援するツール」です。SWOT分析を行なって終わり ではありません。
大切なのはアウトプットであり、SWOT分析を通じて得られた情報をどう活用するかが重要です。
SEO、広告、HP制作等のWEBマーケティングに取り組むにあたっては、SWOT分析で洗い出した要素を活かして推進していくことが重要になります。
例えばSEOの取り組みの際には、①自社が蓄積してきたノウハウを活かせる分野、②市場での需要がある分野の2点満たすゾーンを集中的に対策したり、コンテンツ強化を図るなどのアクションが有効でしょう。
もちろん、ホームページを運営する上で発生する脅威の回避となるアクションも検討すべきです。
WEBマーケティングにおける分析は、1つの分析フレームワークで完結するものではありません 。複数の分析フレームワークを用いてようやく1つの戦略を導き出せるのです。
SWOT分析などの分析フレームワークでは、統計学などの難しい知識は不要です。情報収集力さえあれば誰でも取り組める分析フレームワークなので、ぜひ今日明日からでも始めてください。
また、SWOT分析に取り組むということはその周辺の分析フレームワークにも取り組むということです。なので自然と分析スキルが身に付きます。
WEBマーケティングは行き当たりばったりに実施するのではなく、分析した情報をもとに戦略的に進めることが大切です。その最初の一歩をここで踏み出しましょう。