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マーケティングの4Pとは?Web集客での活用法もご紹介

Web集客に興味がある、少しでも関わっているという方なら「マーケティングの4P」を見聞きしたことがあるでしょう。
マーケティング戦略を考える上で大切なフレームワークであり、ぜひとも活用していただきたいものでもあります。
今回は、そんなマーケティングの4Pについて解説します。Web集客での活用方法、活用事例もご紹介するので参考にしてください。

マーケティングの4Pとは?

マーケティングの4Pとは?
マーケティングの4Pは、ジェローム・マッカーシーというマーケティング学の先駆者が著書『ベーシック・マーケティング』で最初に提唱した、マーケティング戦略のためのフレームワーク(枠組み)です。
4Pとは、以下4つの単語の頭文字を取ったものです。

  • Product(製品)
  • Price(価格)
  • Place(流通)
  • Promotion(販促)

マーケティングの4P
マーケティングの4Pは「マーケティングミックス」とも呼ばれます。企業がコントロール可能な要素を組み合わせ、マーケティング戦略を立案するためのフレームワークがマーケティングの4Pなのです。

マーケティング4Pの活用方法

マーケティング戦略を立案・実行するには、大まかに6つのプロセスを踏む必要があります。

  1. マーケティング環境の分析と市場機会の発見
  2. セグメンテーション(市場細分化)
  3. ターゲティング(市場の絞り込み)
  4. ポジショニング
  5. マーケティング・ミックス(4P)
  6. マーケティング戦略の実行と評価

出典:グロービス経営大学「4P(ヨンピー)とは・意味」

つまりマーケティングの4Pは、マーケティング環境分析(PEST分析)やSTP分析(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)が完了した後に活用すべきフレームワークです。
最終的に、企業がコントロール可能な要素(4P)を組み合わせてWeb集客などの具体的なマーケティング戦略へと落とし込んでいきます。

マーケティング4Pの活用事例

マーケティング4Pの活用事例
それでは、マーケティング4Pの活用法を具体的に想像していただくために、2つの活用事例をご紹介します。
まずはマーケティング戦略で差別化に大成功しているスターバックスコーヒーから。

スターバックスコーヒー

マーケティングの4Pといえば、スターバックスコーヒーの活用事例が有名です。現在でも継続して、以下のような戦略を展開しています。

Product(製品)
  • 単なるカフェではなく「サード・プレイス」としてお客様に新しい価値を提供する
  • スキルが認められたスタッフだけがコーヒーを淹れている
Price(価格)
  • コーヒー1杯の価格はカフェチェーンの中で高価格(2021年9月時点でTallサイズ363円)
    Place(流通)
  • フランチャイズ展開の多いカフェチェーンの中で、ブランドイメージ維持のために唯一全点直営を貫いている
  • 都心から地方の路面店、商業施設内店舗など幅広く展開している
Place(流通)
  • フランチャイズ展開の多いカフェチェーンの中で、ブランドイメージ維持のために唯一全点直営を貫いている
  • 都心から地方の路面店、商業施設内店舗など幅広く展開している
Promotion(販促)
  • テレビCMは一切行わず、InstagramなどのSNSマーケティングでブランドの世界観を伝えるプロモーションを推進している

世界には無数のカフェチェーンが存在しますが、スターバックスコーヒーはその中でも「ブランドとお客様の体験価値」に重点を置いたマーケティング戦略で有名です。
一見してコーヒーの値段は高いのですが、それを打ち消すほどのサービス品質が特徴です。
スキルが認められたスタッフだけが在籍しており、各スタッフは「スタバで働いている」というプライドを持っているのでサービス品質も高いのが特徴です。
このためPromotionにおいてはテレビCMなどには大きなコストはかけず、ブランドイメージとコンセプトをユーザーに植え付けることを重要視したマーケティング戦略を採用しています。
同社のInstagramアカウントはフォロワーが300万人を超えており、飲食サービス業のアカウントでは最大となっています。
直近においては動画コンテンツの取り組みにも注力しており、訴求方法を工夫していることも見て取れます。
これらは、マーケティングの4Pの「Product×Promotion」に力を入れた戦略と言えます。

快活CLUB

続いてご紹介するのは、スーツ事業を中心に展開するAOKIホールディングスが手がけるインターネットカフェの快活CLUBです。

Product(製品)
  • 「自分の空間・自分だけの時間で、 ココロもカラダもリラックスしたい。」をコンセプトに、鍵付き完全個室など女性客も利用しやすい環境を整えている
  • フードメニューが非常に豊富で、有名飲食店監修の駅前限定メニューなども展開しており、エンターテイメント性が高い
Price(価格)
  • 全国展開している他のインターネットカフェと比較すると、時間あたりの利用料金は100~200円ほど高い
Place(流通)
  • 関東都市部を中心に全国的に展開
  • 地方店舗ではAOKIに併設している店舗も多く、事業が縮小傾向にあるAOKIの空きスペースを活用した店舗展開を拡大している
Promotion(販促)
  • 2013年頃からセキュリティゲートで区切った女性専用エリアを設けるなど、女性客の獲得に力を入れている
  • コンテンツブログやTwitter、Facebook等のWeb集客のためのチャネルを全面的に活用し、顧客との関係性強化やブランド認知に繋げている

快活CLUBは現在、全国で513店舗を展開しています。2020年1月時点では436店舗だったのが、ここ数年で急速に拡大していることもあり「あれ?いつの間にか快活CLUBがオープンしてる」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
なんとAOKIホールディングスの見通しによると、2023年3月期には快活クラブを含むエンタメ事業(快活やコートダジュールなど)がファッション事業(AOKIなど)を上回るとのこと。そんな快活CLUBのマーケティング4Pを整理すると上記のようになり、「Product×Place×Place×Promotion」を上手に組み合わせて女性客の取り込みに成功したり、複合型ネットカフェとして成長を続けています。
特にWeb集客の取り組みには注力しており、Twitterのフォロワーは11.4万人、Facebookのフォロワーは1.5万人と数多くのファンを獲得することに成功しています。
マーケティングの4Pとそれを軸にしたWeb集客を推進することで、競合よりも高価格でありながらコアなファンを獲得し、AOKIでは花形事業となっています。

マーケティングの4PはWeb集客の基本!

マーケティングの4PはWeb集客の基本!
自社のマーケティング戦略を整理するためにマーケティングの4Pを活用することは大切です。
また、他社のマーケティング戦略を分析する際にも役立ちます。
自社と他社の4Pを比較することで強みや弱みを再認識することができるため、マーケティング活動やWeb集客の戦略立案の際にはとても有用なフレームワークです。
まだ活用していない方は、この機会にWeb集客へマーケティングの4Pを取り入れましょう。
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