Web集客・Webマーケティングのコツとは?
2021/09/12(日)
TwitterやInstagramなどで活躍し、社会的な影響力を持つ人のことを「インフルエンサー」と呼びます。彼らを起用するマーケティング手法が「インフルエンサーマーケティング」です。スマートフォンの利用率が高まりSNSの存在感が大きくなる中で、インフルエンサーマーケティングは積極的に検討すべきマーケティング戦略の1つになりました。
今回はそんなインフルエンサーマーケティングについて解説していきます。
目次
インフルエンサーマーケティングは、主にSNS上で大きな影響力をもつ「インフルエンサー」に製品やサービスを宣伝してもらって消費者の行動を促すコミュニケーション型のマーケティング手法です。
Web広告やブログ運営など企業自身が発信するプロモーションに比べて、インフルエンサーには高い訴求力があります。というのも、インフルエンサーには既に多数のファンが付いており、それが数万人、数十万人と存在するため、そうしたユーザーに対してピンポイントに情報を発信できます。
企業のインフルエンサー起用は拡大傾向にあり、これは多くの企業がインフルエンサーの影響力を活用したマーケティング戦略に対して有効性を認めている証拠でしょう。
それでは、インフルエンサーマーケティングに取り組むメリットを整理していきましょう。
Z世代やミレニアル世代といった若年層に対しては、テレビCMや新聞広告などの従来のプロモーションではリーチしきれないケースが増えています。InstagramやTwitterといった媒体上で若者から支持を受けるインフルエンサーを使ってアプローチする手法は、若年層向けの商材では特に有効でしょう。
インフルエンサーが抱えるフォロワーが10万人なら、単純計算で10万人のユーザーに自社の商品やサービスをリーチできることになります。インフルエンサーの中には数百万人のフォロワーを抱えている場合もあるので、彼らのファンに確実にリーチできるのは大きなメリットです。
商品やサービスのレビュー、イベント登壇、コラボアイテムの開発、ライブコマース出演などインフルエンサーマーケティングで実施できる施策は多様です。商品やサービスの種類、マーケティングの目的に合わせて施策を自由にデザインできます。
インフルエンサーマーケティングは基本的にSNS上で展開されるので、ユーザーの反応などのデータの収集と分析を行いやすいのも特徴です。製品のライフサイクルやトレンドが移り変わりやすい商品・サービスについてはPDCAを回しやすく、マッチしていると言えます。
インフルエンサーマーケティングによって投稿したコンテンツが広く拡散されれば、想像以上の施策効果を生み出します。ユーザーに「面白い!」と思われるようなコンテンツを、インフルエンサーと一緒に考案してみましょう。
インフルエンサーマーケティングの活用方法を知るには、実際の活用事例を知るのが1番です。ここでは2つの活用事例をご紹介します。
キャンプ・アウトドア関連商品を展開するコールマンジャパンは、7名のメンバーで構成されているYouTubeチャンネル「釣りよかでしょうか。」を起用したインフルエンサーマーケティングを展開しています。
動画ではコールマンジャパンが提供した商品を使用し、キャンプ場で実際に商品を使ってバーベキューをしたり、釣りを楽しんだりしています。インフルエンサーは商品のレビューを行ったり、純粋にその場を楽しんだりと1つのコンテンツとして完成しているので、まるで日常の中にコールマンジャパン商品があるようです。
PRであることを忘れさせるような動画構成になっているので、ユーザーは楽しんで閲覧でき、その上でコールマンジャパンの商品の良さが潜在意識に刷り込まれます。
続いてご紹介するのは、トヨタがInstagramのインフルエンサーを起用した活用事例です。タイアップしたのは福田洋昭氏であり、Instagramをきっかけにデビューした気鋭の写真家です。
施策では人気車種の「クラウン ロイヤル」と「G’sハリアー」と共に東京から京都までを旅し、その道中で自動車と一緒に撮影した写真をトヨタのInstagramアカウントでアップするというものです。2台の人気車種が様々なシーンで撮影されており、同じ自動車に乗り、実際にその場を訪れたくなるような美しい写真を掲載しています。
自動車のビジュアルをアピールする方法としてInstagram上のインフルエンサーを起用する自動車メーカーは多く、ホンダやマツダなども実施しています。
ちなみにInstagram上でのインフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーのアカウントから写真を投稿することの方が多いです。その方がフォロワー全員にリーチできますし、インフルエンサーが投稿したコンテンツとして受け入れやすいのが特徴です。
現在、様々なジャンルで多種多様なインフルエンサーが活躍しています。フォロワー数を何人抱えているかも大切ですが、コアなファンを獲得しているかどうか、ニッチな分野で活躍しているかどうかも重要です。
多様なジャンルで活躍するインフルエンサーはフォロワー数も多いですが、その分ユーザーの属性も分散されてしまいます。インフルエンサーマーケティンングを実施する際は、自社の商品やサービスの特性、ターゲットの特徴、マーケティングの目的などを明らかにした上で、タイアップするインフルエンサーを慎重に選ぶことが大切です。また、企業の信頼を落とさないためにも、トラブルを誘発する可能性のあるインフルエンサーの起用は避けましょう。
この機会に、インフルエンサーマーケティングの実施をぜひ検討してみてください。