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SEOにおけるカニバリゼーションとは?対策方法もご紹介

SEO対策に取り組む方は「1テーマにつき1コンテンツ」という原則を聞いたことがあるでしょう。
これはGoogleからの評価を分散させず特定のコンテンツの評価を上げるためであり、ひいてはWebサイト全体の評価を上げるためでもあります。
しかし時としてキーワードの「カニバリゼーション(共食い)」が起こり、SEOにマイナス影響をもたらすケースが存在します。
今回はSEOにおけるカニバリゼーションについて解説しながら、その対策方法についてご紹介します。

 

SEOにおけるカニバリゼーションとは?

SEOにおけるカニバリゼーションとは?
工務店や美容院など、地域密着型の事業を展開していると仮定しましょう。
自社サイトのSEO対策としてコンテンツマーケティングの一貫からブログ記事を作成します。
記事で積極的に狙いたいキーワードは「注文住宅 相場」や「美容院 おすすめ」です。
こうしたキーワードに対して作成するコンテンツは、「1テーマにつき1コンテンツ」という暗黙の原則があります。
なぜなら、1テーマにつき複数コンテンツを作成してしまうとGoogleからの評価が分散し、本当に評価して欲しいコンテンツが評価されない状況になる可能性が高いからです。
つまり同じWebサイト内のコンテンツであっても競合になりGoogleからの評価を争い、結果としてどちらも評価されないかもしれないのです。
SEOではこれを「キーワードのカニバリゼーション(共食い)」と呼びます。

カニバリゼーションなぜ起きる?

カニバリゼーションはなぜ発生するのでしょうか?
最たる原因は、Webサイトを長期間運営していくことで取り扱うコンテンツが膨大に増えていき、コンテンツの内容やキーワードが重複してしまうからです。
記事内のタイトル、見出し、メタディスクリプション、画像のaltタグ、内部リンクのアンカーテキストに同じキーワードを盛り込んでしまったり、そもそも記事内容が類似しているなど、カニバリゼーションの原因は多岐にわたります。

では、なぜカニバリゼーションを避けるべきなのか?

1つ目の理由は「ユーザーが混乱しコンバージョン率が下がる可能性があるから」です。
同じWebサイトの、しかも類似したコンテンツが複数掲載されているとユーザーはどのコンテンツを見て良いかわからず、結果として他のWebサイトを有益と感じることがあります。
また、選択肢が限られている状況の方が人は判断が下しやすいため、自然と他のコンテンツに目が行きやすくなるのです。
2つ目の理由は「Googleが混乱する可能性があるから」です。
上記の「工務店 八王子 おすすめ」の場合は一種の成功例のようなもので、必ずしも複数コンテンツが近しい順位で表示されるわけではありません。
そればかりか文字通りの「共食い」が起き、いずれのコンテンツもGoogleから評価されないリスクの方が高いのです。
従って、キーワードのカニバリゼーションは極力避けながらコンテンツ制作に取り組むのが基本的なSEO対策になります。

 

キーワードのカニバリゼーションを防ぐ対策方法

SEOにおけるカニバリゼーションとは?
では、自社サイトでキーワードのカニバリゼーションを発見したと仮定して、その後の対処についてご紹介します。
ちなみにキーワードが重複しているコンテンツはGoogle検索で「site:https://ドメイン 〇〇(調べたいキーワード)」を使って確認するか、Googleサーチコンソールから確認できます。
関連記事:サーチコンソールの使い方

タイトルのキーワードを変更する

Googleがコンテンツのメインキーワードを理解するために最も重視しているのが「タイトルタグ(<h1>~</h1>)」です。
カニバリゼーションが起きている時、必ずと言ってよいほどタイトルのキーワードが重複しているので、より評価させたいコンテンツをそのままに、それ以外のコンテンツのタイトルキーワードを変更します。
その際に、別のコンテンツに重複しないよう下調べを行った上で変更してください。

「canonicalタグ」を使用する

Webサイトを運営しているとキーワードや内容が重複するコンテンツが生まれることがあります。
重複自体は悪いことではなく、Googleからのペナルティ対象になる可能性は低いでしょう。
しかし、評価が分散するのはよろしくありません。そこでcanonicalタグを使って複数コンテンツの評価を1つのコンテンツに統合(正規化)することができます。
特に評価されたいコンテンツに対して、カニバリゼーションしているコンテンツの評価をcanonicalタグで正規化しましょう。
関連記事:canonicalタグ(カノニカルタグ)とは?SEO対策で大切な理由と合わせて解説

「301リダイレクト」を設定する

1つのコンテンツだけ残しそれ以外を表示させなくても問題ないという場合は、301リダイレクトを設定しましょう。
301リダイレクトとは「恒久的な転送」を意味し、例えばAからBへのリダイレクトを設定するとAにアクセスした際にユーザーをBに転送する処理が永続的に実施されます。
関連記事:リダイレクトとは?SEO対策の上で重要な理由も解説

 

SEOにおけるカニバリゼーションは避けるのが吉

SEOにおけるカニバリゼーションとは?
同じキーワードを基に作成されたコンテンツでも「ニーズに合わせて内容が異なる」のであれば、カニバリゼーションは起きず、どちらもGoogleから評価されしかもコンバージョンも期待できます。
しかし、これは高度なSEO対策なのでWebサイト運営を始めたばかりの企業ではおすすめできないテクニックです。
まずはSEO対策の基本を押さえて「1テーマあたり1コンテンツ」の原則を守り、コンテンツを充実させていきましょう。
カニバリゼーションが起こってしまった場合は、今回ご紹介した対処方法でキーワードの重複を避けてください。
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