構造化マークアップとは?メリットや設定方法をご紹介
2021/10/07(木)
今回はSEO対策に欠かせない「アンカーテキスト」についてお話します。
アンカーテキストとは、ページからページへ遷移する仕組み「リンク」を組み込んだ文章(テキスト)のことです。ユーザーがアンカーテキストをクリック(またはタップ)することでリンク先のページが表示される仕組みです。
またアンカーテキストは、ユーザーのWebサイトの回遊率を高めるためだけでなく、Googleのクローラーに対して正しく自サイトの情報をインデックスしてもらうためにも大切な仕組みでもあります。
正しく設置できていないケースを多く見受けるので、この機会にアンカーテキストの基本とポイントを押さえて最適化しましょう。
目次
アンカーテキストとは、HTMLにおける「アンカータグ(<a>~</a>)」で囲まれたテキストを指します。機能はテキストに対して遷移先へリンクを設置することです。
例えば次のように記述します。
<a href=”リンク先に設定したいURLを入力”>テキストを入力</a>
上記のアンカータグを使用すると入力したテキストにリンクが設置され、ユーザーはテキストをクリックすると設定されたリンク先URLにページが遷移します。
Webサイト上では以下のように表示されます。
これはアンカーテキストです(弊社サイトのトップページに遷移します)
アンカーテキストの基本機能に続きまして、ここからはアンカーテキストのSEO効果について解説していきましょう。
テキストにリンクを設定するだけの要素がなぜSEO上で重要なのか?その理由は「クローラーがアンカーテキストを確認してリンク先ページの内容を認識するから」です。
クローラーとはGoogleを始めとする検索エンジンの会社が作った「サイトの検索順位を決定するための情報を自動収集プログラム」のことです。
クローラーは周期的に世界中のWebサイトを巡回して情報を収集して、検索エンジンの膨大なデータベースにサイト情報を登録(インデックスと呼びます)していきます。
アンカーテキストに記述されている単語は、リンク先ページを認識する上で重要なキーワードであるとクロールに判断されます。
つまり、アンカーテキストを設置していると「この先のWebページは、◯◯について書かれているのだな」とクロールが判断してくれるのです。
ここで最も重要なのは、クローラーはアンカーテキストに記述されている文章内容と、リンク先ページのコンテツ内容の整合性を確認しているという点です。
そのため、アンカーテキストの文章は、リンク先ページのコンテンツ内容を正しく表現したキーワードとその内容を記述することでSEO効果が高まることを期待でき、SEO対策上において重要な要素に位置付けられています。
もちろん、わかりやすいアンカーテキストはユーザービリティの向上にも貢献します。ユーザーがリンク先ページの内容がわかりやすくなるため、クリック率やWebサイト回遊率が上昇することで間接的にサイト全体のSEO効果を高めることも期待できるでしょう。
それでは、実際にアンカーテキストを設置する際のポイントをご紹介します。5つのポイントを徹底的に押さえて少しでもSEO効果を高めていきましょう。
アンカーテキストとして悪い例は「詳細はこちら」などと抽象的な内容のテキストで記述している場合です。
これでは、クローラーもユーザーも、遷移先にどんなページが存在するのか理解できません。
クローラーであればリンク先ページを認識できないのでSEO効果は期待できませんし、ユーザーであればクリックするのをためらう人もいてクリック率は低下するでしょう。
したがって、アンカーテキストには遷移先の内容を具体的に記述することが推奨されます。
例えば、リンク先ページの記事タイトルが「SEO対策に役立つ10選」ならば、アンカーテキストには「「SEO対策に役立つ10選」記事より詳細をご確認ください」と具体的なテキストを記述するよう心がけましょう。
また、リンク先ページのURLをそのままアンカーテキストとして使用すること、例えば「詳細はhttps://XXXX.comをご覧ください」という表記も好ましくありません。
アンカーテキストには、具体的な内容をしっかり記述するようにしましょう。
1小節すべてがアンカーテストになっていたり、比較的長文をアンカーテキストとして設置するのもおすすめできません。
前述のように、クローラーはアンカーテキストに記述されているキーワードでリンク先ページの内容を認識します。
従って長文ではキーワードを認識できずSEO効果が期待できません。
リンク先ページのタイトルをアンカーテキストとして設置する際も注意してください。
タイトルがシンプルなら問題ありませんが、長文タイトルではキーワードが認識しづらくなってしまいます。
アンカーテキストの記述は短い文字数で端的に表現するようにしましょう。
タイトルなら『Webマーケティングの各手法と特徴を解説』程度の文字数が望ましいでしょう。
ひとまず「全角28文字分ならOK」と基準を設けることをおすすめします。
SEO効果を高めるためにキーワードを含めることも大切です。
『Webマーケティングの各手法と特徴を解説』のアンカーテキストを文章中に挿入するなら、次のような記述方法を意識してください。
「当ブログではWebマーケティングの各手法と特徴を解説しているので、ぜひ参考にしてください。」
上記の例ではアンカーテキスト部分に重要なキーワードがしっかりと入っていますし、短い文字数で端的に記述しています。
これならクローラーからキーワードが認識されやすく、ユーザーもリンク先ページの内容が一瞬で理解できます。
リンク先URLを設定できるのはテキストだけではありません。画像に対してもリンクを設置できます。
ただし、画像そのものがリンクになるのでテキストは不要ですが、その代わり「Altタグ(alt =”ここにテキストを入れる”)」の設定が重要になります。
Altタグとは画像に対してテキストによる説明を加えるためのタグです。SEO対策においてAltタグの設置は重要なので、画像にリンクを設定する場合は忘れないでください。
ちなみに下記記事にてAltタグに関する詳しい解説しています。ご参考にしてください。
関連記事:SEO対策におけるAltタグとは
これはクローラーに対してというより、ユーザーに向けて回遊率を上げるためのSEO施策になります。
思わずクリックしたくなるようなアンカーテキストを設置してユーザーの行動を促して回遊率を上げることで、間接的にサイト全体のSEO効果が高まることを期待します。
例えば『Webマーケティングの各手法と特徴を解説』ページへ遷移するアンカーテキストを文章中に設置する場合、次のように記述してみます。
「Webマーケティングの手法とそれぞれの勘所を解説しているので、ぜひご覧ください。」
ただし、誇張表現やキーワードがかけ離れているようなテキストへのリンク設置は逆効果となる可能性があるので注意しましょう。
アンカーテキストの正しい設置は誰もが簡単に行えて、かつSEO効果を期待できる基本テクニックです。
SEO対策は期待できる小さな施策の積み重ねが大切となります。
たかがアンカーテキストと思わずに、基本を押さえて正しいアンカーテキストの設置を心がけて、自サイトにおけるSEO効果の最大化を目指しましょう。