パーソナライズド検索とは?
2021/11/17(水)
企業のWebサイト運営ではSEO対策は欠かせません。サイトやコンテンツを検索上位に表示させることで自然流入の増加に繋がり、見込み客の獲得にも寄与します。
そのSEO対策で最重要項目とも呼べるのが「E-A-T(専門性・権威性・信頼性)を意識したコンテンツ作り」です。今回はこのE-A-Tとは何かを、詳しく解説していきます。
目次
E-A-TはGoogleの品質評価ガイドラインに記載がある、コンテンツを評価する際の指標のことです。
E:Experience(専門性)
A:Authoritativeness(権威性)
T:Trustworthy(信頼性)
出典:Google検索セントラル
三つの指標全てで高い評価を受けるコンテンツは、Googleにとって最も高品質なコンテンツです。最初のE(専門性)については中でも大切な要素です。これはGoogleが明言しているわけではありませんが、品質評価ガイドラインでは権威性と信頼性よりも専門性に対する言及が多いことからその重要性が見て取れます。
国家資格を取得した専門家でなければ、専門性の高いコンテンツは作れないのか?答えは「No」です。Googleは「公式的な意味での専門性が不要なこともある」と言及しています。
例えばレストランのレビューコンテンツの作者は一般人が多いですが、「日常経験による専門家」と捉えることができ、そのジャンルにおいて専門家とみなせるほどの経験を積んでいれば専門性の高いコンテンツ作りは可能です。
そもそも「Experience(エクスペリエンス)」の本来の意味は、専門性ではなく「経験」です。従って、「十分な経験に基づくコンテンツであれば十分専門性が高いと判断される」のがGoogleの見解です。
すでにお分かりの方も多いでしょう。SEO対策においてE-A-Tを高め、高品質なコンテンツを生み出すには日常のビジネス経験から生み出された情報をふんだんに盛り込むことが最大の施策になるということです。
Googleはこれまで、検索エンジンの大型アップデートを幾度となく行ってきました。
2012年4月のペンギンアップデートでは、関係のないサイトから外部リンクを貼っただけの不適切な方法が横行していたため、そうしたサイトの検索順位を下げ、低品質なコンテンツを排除しました。
2014年末のベニスアップデートでは「ユーザーが検索した場所」によって検索結果が変わるアルゴリズムが実装されました。
2015年4月には、モバイルフレンドリーアップデートでは、スマートフォンの普及により、モバイルでの利便性向上が求められるようになりました。
Googleは一貫してユーザーの利便性を追求しており、E-A-Tはコンテンツ評価の重要項目として設定されているのです。
では、E-A-Tを高めるための具体的な方法をご紹介します。
コンテンツ単位ではなく、サイト単位で信頼性を向上するには「特定のジャンルに特化させること」が大切です。
例えば弊社のブログでは「経営・Webマーケティング」に特化し、その領域での専門性を高めています。複数事業を展開している場合は、事業ごとにブログ運営をすることも専門性を高めるための一つの選択肢です。
ユーザーにとって有益なコンテンツに仕上げるために、時には外部情報を引用する場合があります。その引用元は権威性の高いものを選びましょう。
総務省や経済産業省など官庁関連、シンクタンクや調査会社、そのほか非営利団体や市場シェアの高い企業などの情報を引用する方が、コンテンツとしての権威性が高まりやすくなります。
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世の中に未出の情報は、質の高いコンテンツとして非常に好まれます。これが経験則に基づいた一次情報だと、ユーザーへの価値提供に繋がる可能性が高まります。
そのためには、競合サイトと類似コンテンツを作らないための調査分析と、しっかりとした構成案が必要です。経験則に基づいたものだからといって類似コンテンツが存在しないとは限らないので、事前の調査分析は怠らないようにしましょう。
SSL化とは、Webサイトを暗号通信に対応させることです。WebサイトのURLで「HTTPS」と記載されているものがSSL化を終えている証拠になります。
Webサイト上で個人情報をやり取りしたり、入力フォームを設けたりしていない場合ならセキュリティ面でのリスクは低いのですが、Googleが「SSL化が完了したWebサイトを優先的に評価する」と公言していることから、SEO対策として必須事項です。
SSL化を行うことは、Webサイトとしての信頼性を示すためには必須です。SSL化が信頼性の向上に繋がるとは限りませんが、基本的な対策としてしっかり実施しましょう。
Googleマイビジネスとは、Google検索の結果画面やGoogleマップ上に表示される会社情報のことです。
Googleマイビジネスで会社情報が掲載され、Webサイトと紐付けられているとユーザーからすると安心です。似たように、Webサイトの運営者情報を充実させたり、コンテンツの著者情報を掲載することも大切です。
E-A-Tを意識することはコンテンツ内に特定のキーワードを盛り込んだり、魅力的なタイトルを考えるよりもずっと大切です。
E-A-Tを意識したサイト作り、コンテンツ作りは難度が高いのは確かですが、考え方を変えれば質の高いサイトやコンテンツを作るための指標が明確だということでもあります。この機会に、E-A-Tを意識するところからSEO対策を始めましょう。