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MEO対策とSEO対策の違いとは?|費用の違いなどを解説

MEO対策とSEO対策の違いとは?|費用の違いなどを解説

昨今、たびたび耳にするようになった「MEO(Map Engine Optimization)対策」。
MEOと聞いた方の中には「SEO対策とは違うのか」と、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
本稿では、そんなMEO対策とSEO対策の違いについて解説します。
さらに、SEO対策とは異なる、MEO対策独自のメリットや施策の方法も紹介しますので、ぜひともお役立てください。
MEOで検索上位された

MEO対策とは?

MEOとは「マップ検索エンジン最適化」のことで、Googleマップ経由で自社が運営する店舗へ訪れるユーザーの数を増やすことを目的とした施策です。
MEO対策のニーズが近年高まっている背景として、スマートフォンの普及が挙げられます。
内閣府の「消費動向調査」によると、2016年に56.7%だった日本人のスマートフォンの保有率は、2020年には77.6%に増加しています。
それにより、スマートフォンのGoogleマップを活用して自分が利用したい店舗を探すユーザーが増えたため、より効率的に集客を行うためのMEO対策の需要が高まっています。
Googleマップには、マップ上の店舗に関する情報や経路、他のユーザーの口コミの表示機能があるため、ユーザーとしても比較検討がしやすく、気軽に自分が行きたいお店を選べるのです。
こういった、スマートフォン利用者の多さがMEO対策を行なって集客が増える要因のひとつとなります。

MEO対策とSEO対策の違い

MEOは「検索エンジン最適化」を意味するSEOとは異なる言葉です。以下の項目からMEO対策とSEO対策の違いについて、それぞれ個別に解説します。

SEO対策とは

SEOとは
そもそもSEOとは「Search Engine Optimization」の略で、SEO対策とは検索エンジン最適化のための施策全般を指す言葉です。
ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力した時に、自社のWEBサイトがより上位表示されるよう対策し、WEBサイトへの誘導を増やす施策を言います。
検索結果の1ページ目に表示されるかどうかで、WEBサイトのクリック率は大きく変わります。
また、同じ、1ページ目でも、表示順が上にある方が、クリック率が高くなります。
そのため、より上位に表示させることで、クリック(誘導)数を増やしアクセス数を稼ぎます。
多くの場合、WEBサイトへ誘導してから、商品の購入やお問い合わせなどの「コンバージョン」に繋げていきます。

MEOとSEOで対策する対象の違い

前述の通り、SEOで対策するのは「(Googleなどの)検索エンジンの検索順位(表示順)」です。
一方で、MEOで対策する対象は「Googleマップ上の検索順位(表示順)」です。
この検索エンジンの対象が異なる点が、MEOとSEOの違いです。
Googleが使用しているWEBサイトの検索順位を決めるアルゴリズムは、Yahoo!などの他の検索エンジンでも採用されています。
そのため、多くの企業が自社のWEBサイトをGoogleの規約に則ってSEO対策を行えば、広範囲のユーザーを獲得できるチャンスが生まれるのです。
ただし、SEO対策の対象になるのは、意味を知りたかったり、自分で何かをする方法を調べたり、幅広いキーワードが対象です。
一方、MEO対策は、別名「ローカルSEO」とも呼ばれ、「新宿 ラーメン」などのように「地名+キーワード」で検索されるものや、単純に「ラーメン」で検索する人が対象になります。
つまり、ユーザーが近所で行きたいお店を探したり、近所で買いたいものが売っているお店を探すキーワードが対象です。
このように、検索するキーワードの対象も異なってきます。

MEO対策がうまくできれば、マップと検索結果の両方で表示

MEO対策はGoogleマップ上の自社コンテンツの順位をより上位に表示させる施策です。
しかし、自社のコンテンツを表示させられるのはGoogleマップだけではありません。
MEO対策で上位3位以内に表示されるようになれば、検索エンジンの検索結果で、トップページに掲載される可能性もあります。
実は、Googleは検索したキーワードの種類を以下のように判別して、検索結果に表示する内容を変えています。

Know 知りたい
Go 行きたい
Do やってみたい
Buy 買いたい

 
このうち、「Go(行きたい)」「Buy(買いたい)」に分類されるようなキーワードは、検索結果に地図(Googleマップ)が表示されます。
そして、検索キーワードに対応するGoogleマップ上の店舗や施設などの拠点が上位3軒まで表示されます。
つまり、MEO対策で上位化を果たすことができれば、Googleマップで検索されたときも当然上位に表示され、さらに検索エンジンの検索結果の1ページ目にも表示させることができるのです。
この検索結果のポジションは、非常に視認性が高く、ユーザーの目に止まりやすい=クリックされやすいというメリットがあります。
 

MEO対策とSEO対策における表示対象の違い

  • MEO対策…Googleマップだけでなく、検索結果のトップページでも表示させることが可能
  • SEO対策…自社のWEBサイトを検索結果の上位に表示させることが可能

 

MEO対策とSEO対策では効果が出るまでの期間が違う


MEO対策は適切な施策を行い、自社の立地状況や競合の有無などの諸要素との噛み合いが良ければ、早くて1ヶ月から2ヶ月で集客効果が出始めます。
一方で、SEO対策は、WEBサイトがない場合は一からコンテンツを作り、成果が出るまでに早いときには1ヶ月の場合もありますが、一般的には3ヶ月から半年程度の時間がかかることが多いです。
その理由は、Googleから自社のWEBサイトのドメインが評価されるまでに時間がかかるからで、その間も新規のコンテンツを投下し続けなければなりません。
更に、昨今ではGoogleのアルゴリズムのアップデートも頻繁に行われているので、SEO対策では効果が出るまで、根気強く向き合う必要があるのです。
 

MEO対策とSEO対策の効果が出るまでの期間の違い

  • MEO対策…早くて1ヶ月
  • SEO対策…早い場合は1ヶ月だが一般的には3ヶ月から半年

 

MEO対策とSEO対策にかかる費用の違い

MEO対策とSEO対策では、効果が出るまでに投じなければならない予算も大きく異なります。
SEO対策は、専門家に依頼した場合、月々10万円~数十万円の費用がかかるケースがほとんどです。
前述のように、SEO対策では長期に渡ってコンテンツを作成して対策をし続ける必要がありますので、年間で数十万からの資金が必要になります。
反面、MEO対策の場合は、Googleマイビジネスに登録された情報を充実させるので、そこまで費用がかかりません。
発生する費用は、ツールの使用代か専門家に依頼した場合のコンサル費用がほとんどなので、月々2万円程度から実施できます。
 

専門家に依頼する場合の一般的な月額費用

  • MEO対策…2万円〜
  • SEO対策…10万円〜

 

SEOにはないMEO対策独自のメリットとデメリット

MEOのメリットとデメリット
ここからは、SEO対策にはないMEO対策独自のメリットとデメリットについて紹介します。
「SEO対策に関しては詳しいけどMEO対策はノウハウがない」という方はぜひ参考にしてください。

MEO対策のメリット

MEO対策独自のメリットとしては以下のようなものがあります。
 

MEO対策のメリット

  • 少ない予算からスタートできる
  • 効果が出るまでの期間が短い
  • 検索結果上の視認性が高い
  • 検索ユーザーのCV率が高い

 
前述のように、SEO対策に比べMEOは初期費用や施策の継続にかかるコストが安く、集客効果が出るまでの期間が短いことも利点です。
それに加え、MEOで自社のグーグルマイビジネスのコンテンツが上位3位以内に入れば、Googleマップだけでなく、検索結果の最初のページにも表示されます。
検索結果のトップに表示されるGoogleマップの店舗情報は、最も上に位置するためユーザーが最初に目にすることになり、地図情報も一緒に表示されるため視認性が高い点がメリットです。
既にご説明した通り、Googleマップを利用したローカル検索を行うユーザーはCV率が高い傾向にありますので、低予算でTwitterアクティブユーザーに対し競合よりも先にアプローチできれば、売上を大幅に伸ばせます。

MEO対策のデメリット

反対に、MEO対策のデメリットについても見ていきましょう。MEO対策を行う上で注意しなければならない点としては以下の二つです。
 

MEO対策のデメリット

  • 悪い口コミも表示される可能性がある
  • 効果測定が難しい

 
Googleマップ上の店舗情報には、誰でもコメントを残せます。そのため、好意的なコメントだけでなく、批判的なコメントが残り、他のユーザーの目に触れてしまう可能性もあるのです。
これは、WEBサイトでサイトではなくサイトではなくGoogleマップというプラットフォームを利用するMEO対策ならではのデメリットと言えます。
ユーザーが自社のサービスに不満があって批判的なコメントを残したのならば仕方がないですが、グーグルマップでは店舗を利用していないユーザーでも悪意あるコメント残せてしまいます。
「いたずら目的」「今日午後の評判を貶めたかった」などの理由から、思わぬ悪評がついてしまうことが懸念されますので、Googleマイビジネスの運用は慎重に行いましょう。
もし低評価コメントがついてしまった場合は、内容を把握しサービス改善に活かしましょう。
それが言われない悪質なものであった際は、Googleに対し規約違反の報告をすることで削除してくれる可能性があります。
また、MEO対策では施策の効果が出たかどうか、把握するために考慮しなければならない要素が多い点もデメリットです。
たとえ集客が伸びたとしても、それがMEO対策による結果なのかどうか分からなければ、思わぬタイミングで売り上げが下がってしまうかもしれません。
そのため、MEO対策では独自ツールなども併用し、自社のGoogleマイビジネスアカウントに関するデータ分析を行う必要があります。
データ計測に関するノウハウがない場合は、月々数万円程度で済みますので、依頼を検討してみてはいかがでしょうか。

SEO対策とは異なるMEO対策の実施方法

SEO対策を行う場合、自社のWEBサイトの作成などが必要になります。
しかし、既にご説明した通り、MEO対策を行うにあたっては、Googleマイビジネスのアカウントの作成のみで最低限の準備は大丈夫なので、準備期間も少なくて済みます。
Googleマイビジネスアカウントを作成すると、次の段階として情報を編集するために、オーナー情報を取得します。
この際、既に自社のアカウントがGoogleマップ常に表示されている可能性もありますが、その場合はいきなりオーナー情報を取得してしまって問題ありません。
オーナー情報の取得が終わると、次はGoogleマイビジネスの管理画面上にある「リスティングの完了」という項目を埋めましょう。
リスティングの完了が100%となるように情報を記載するのは、Googleから高評価を獲得するために必要な手順で、正確な住所や連絡先、自社の魅力が伝わる写真の掲載などを行います。
マイビジネス上の情報も満たしたら、次は「他のWEBサイトへの店舗情報の掲載」「ユーザーからの評価コメントの獲得」などを目指します。
Googleは基本的に「ユーザーにとって有益となるコンテンツを上位表示する」と、アルゴリズムを組んでいますので「他のユーザーから話題になっている=有益なコンテンツ」とみなされ、上位表示も獲得しやすくなるのです。

MEO対策が向いている業態

MEO対策が効く職業
MEO対策は少ない初期費用で始められますので、大企業問わず中小企業まで低いリスクで活用できます。
「オフラインの店舗型ビジネスを行っている」「地域に根ざしたビジネスモデル」などの条件を満たす業種は、MEO対策と相性が良いと言えます。
MEO対策が向いている企業の例としては以下の表をご参照ください。
 

MEO対策が向いている業種の特徴

  • 実店舗ビジネスを行っている
  • エリア名と一緒に検索されやすいキーワードの業種
  • 地域密着型で対象とするエリアが狭い
  • リスティング広告やSEO対策にかける予算がない
  • 見込み客がスマートフォンの使用率が高い
  • toC向けのビジネス

 

MEO対策が向いている業種の一例

  • 美容業界…美容室・エステサロン・ネイルサロン・など
  • 医療機関…総合病院・内科・外科・などの専門クリニック
  • 飲食店…レストラン・居酒屋・Bar・など
  • 宿泊施設…ビジネスホテル・旅館・温泉施設・など
  • 士業事務所…弁護士・税理士・行政書士・など
  • スポーツジム…フィットネスジム・パーソナルトレーニングジム・ヨガ教室
  • 住宅関連…工務店・ハウスメーカー・リフォーム・など
  • 教育関連…英会話教室・専門学校・学習塾・など
  • 店舗関連…商店・小売店・ショッピングセンター・など

 

まとめ

MEO対策とSEO対策の違いについてご説明してきました。
MEO対策は、初期にWEBページや記事コンテンツなどを作成しなければいけないSEO対策とは違い、無料のグーグルマイビジネスへの登録だけで始められますので、初期費用が安い点でメリットとなります。
また、Googleのアルゴリズムのアップデートや参入している企業の多さから上位獲得が難しいSEO対策とは異なり、MEO対策を行っている企業はまだそこまで多くないため、今参入すれば比較的短期間で売上を伸ばせる可能性があります。
MEO対策は専門家に依頼した場合でも月々数万円、年間でも数十万円と、外注等にかかるコストも少なくなっていますので、店舗型ビジネスを行っていて自社の売上をさらに加速されたいとお考えの方は、一度検討してみてください。
 

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