中小企業のWebコンサルタントの選び方・ポイント
2021/11/02(火)
コロナ禍の影響を受け、日本の製造業は大きな打撃を受けました。
政府が発行したものづくり白書によると、2020年に売上高と営業利益が減少したと回答した企業はどちらも約70%に上ります。
出典:経済産業省、厚生労働省、文部科学省「2021年版 ものづくり白書」
そうした製造業に今求められているのでは、売上・利益縮小が続く中で効率良く集客するWEB施策ではないでしょうか?
「製造業だから」という理由でWEB集客に取り組まない企業が多いですが、製造業だからこそWEB集客に取り組むべき理由があります。
本記事ではその理由と、製造業が取り組みたいWEB集客方法をご紹介します。
第一の理由に、新規顧客開拓へ取り組んでいる製造業なら必ず営業が存在しますね
製造業の特性上、製品の細かい部分まで説明する必要があり、相手先のチェック事項も厳しいので営業マンの介在が欠かせません。
するとWEB集客の役割は自然と「営業に対するトスを挙げるところ」までです。
つまり、WEB集客を通じて質の高いリード(見込み客)を獲得することが中心になり、購買意思決定までWEB集客でカバーしなくても良いのでWEB集客の負担が少なくなります。
第二の理由に、製造業の技術者の中にはインターネットで業界の最新情報のチェックしたり、自社製品や生産ラインの活用できる新しいものはないかと調査したりしています。
製造業では製品購入の意思決定を下すのは製造部長や経営者などの決裁者ですが、技術者は購買プロセスの入口のようなもの。
その技術者がインターネット上に多く存在するとなれば、WEB集客に取り組まない手はありません。
こうした2つの理由から「製造業のWEB集客は比較的取り組みやすいもの」と考えていただいて差し支えありません。
日本は製造業を中心に立ち直った国というプライドがある反面、伝統的なやり方にこだわり過ぎている部分もあると思います。
営業もその1つであり、「足で稼ぐ営業」が今でも根付いています。
確かに相手先に何度も足を運ぶことも重要ですが、今の時代、効率良くリードを集めてから営業をかけられるWEB集客に取り組む方が営業の負担は少なく、相手先とのコミュニケーションにより多くの時間を割けるようになります。
では、製造業が取り組みたいWEB集客方法についてご紹介します。
単にホームページを作れば良いわけではないので、以下3つのWEB集客方法を参考にしてください。
下のグラフは2007年と2012年のIT導入状況を、企業規模別に比較したものです。
出典:中小企業庁「平成25年中小企業白書 第4章情報活用技術の活用」
中小企業のホームページ開設は2007年で73%、2012年で80.4%と年を追うごとに増加の一途を辿っています。
一見華々しいIT化による成長に見えますが、その実態はどうでしょうか。
肝心なのはホームページを開設することではなく「SEO対策をしっかり実施しているかどうか」です。
SEOとは「検索エンジンへの最適化」の略であり、Googleが見つけやすい・評価しやすい形にホームページを整えることを意味します。
それによりGoogle経由でのアクセスが集まり、ホームページを通じて問い合わせや資料請求の数が増えます。
SEO対策の実施は、それに長けたホームページ制作会社やSEOコンサルタントに依頼するのが無難です。
独自にホームページを修正しようとすると、レイアウトが崩れたり、最悪の場合画面が真っ白になったりします。
ホームページのSEO対策に加えて実施していただきたいのがブログ運営です。
WEB集客に積極的ではない製造業のホームページを閲覧して気づくことは、製品情報は皆しっかりと掲載しているにも関わらず少しも集客につながっていないということです。
製造業のホームページで製品情報を詳しく紹介することは大切です。
しかし、それを閲覧する技術者や経営者が知りたいのは「自社製品や生産ラインに活用して、本当に良い効果があるのか?」ということ。
これを製品の詳細情報から読み取るのは難しいため、ホームページがあっても集客につながっていません。
一方で、技術者や経営者が欲しがる真の情報を提供できれば、自然と集客につながります。
そこでブログ運営の登場です。ブログを使って独自情報や製品を使った際の効果、他社導入事例などをどんどん投稿します。
この時もSEO対策を意識しながら記事を作れば、Googleでの露出が増え、さらに高い集客効果が見込めます。
関連記事:コンテンツマーケティングとは
最近ではYouTubeなどの動画配信サイトを使って情報収集する人も増えています。
データ活用会社のGlossom株式会社が行なった調査によると、情報収集の際に利用するサービスとして検索エンジンよりもSNSを利用する時間が多い結果になっています。
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出典:PRTIMES「「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査2020」利用時間は1割増、動画による情報収集が拡大10代はYouTube利用時間が2倍増、 TikTok利用率は2倍増」
さらに、YouTubeの利用時間は2019年から2020年で56%増加しており、近年YouTube動画で情報取集をする人が増えているのです。
動画は記事よりも情報量が多く、効率良く情報収集できると考えている人が多いのです。
ホームページのSEO対策、ブログ運営、さらに動画マーケティングまで実施すれば集客数はさらに上がります。
また、動画マーケティングはファン作りにも適しているので、ブランディング効果も期待できます。
現代ビジネスにおいてWEB集客とは「仮想空間の営業所」のようなものです。
そこに力を入れないことは、多くのリードを取りこぼしているということ。
昔ながらのやり方が多い製造業だからこそ、WEB集客に力を入れた時の効果は大きいのです。この機会にぜひ、製造業のWEB集客に取り組んでみましょう。
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