MA(マーケティングオートメーション)とは? わかりやすく解説
2021/08/11(水)
「インバウンドマーケティング」と呼ばれる手法を耳にしたことがあるでしょうか?インターネット高速化やスマホ普及に伴い、多くの企業にとって有益なマーケティング戦略として知られています。
今回はそんなインバウンドマーケティングの概要やメリット、コツなどをご紹介します。集客に悩んでいる方にぜひ知っていただきたいマーケティング戦略です。
目次
東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに「インバウンド」という言葉は身近なものになりました。一般的な意味は「内向き」のことです。よく聞くインバウンド需要は「訪日外国人による日本国内での消費による需要」を意味します。
ではインバウンドマーケティング(内向きのマーケティング)とは何か?
これはブログやSNSなどを活用し「ユーザーの発見を促すマーケティング戦略」のことです。本記事を読まれている方の中にWebサイトを運営し、コンテンツを発信することで集客を行なっているとすればそれはインバウンドマーケティングに該当します。
「コンテンツマーケティング」という言い方もできますが、これはインバウンドマーケティングの枠組みにある戦略の1つです。インバウンドマーケティングの種類を分類すると、次のような戦略があります。
- ・コンテンツマーケティング
- ・ソーシャルマーケティング
- ・動画マーケティング
- ・プレスリリース
- ・ランディングページ
これに対してデジタル広告を出稿するような戦略を「アウトバウンドマーケティング」と呼びます。
関連記事:コンテンツマーケティングとは?初心者でも分かりやすく徹底解説
インバウンドマーケティングは時代に合ったマーケティング手法です。その理由として、以下2つのメリットが挙げられます。
デジタル広告は企業側が一方通行的に発信するコンテンツであり、度々表示される広告に辟易しているユーザーは少なくありません。一方、インバウンドマーケティングの中心は「コンテンツの提供」であり、ユーザーに無理強いすることがないのです。
たとえば自社Webサイトが発信しているコンテンツをGoogle検索経由で閲覧した場合、それはあくまで「ユーザーが能動的にコンテンツを発見した」ことになります。従って広告のような抵抗感はなく、良い印象を持たれやすいのが特徴です。
その上で商品やサービスを認知してもらったり、購買意欲を醸成できたりするため費用対効果も高い戦略となります。
インバウンドマーケティングでは主にWebサイト上、SNS上でのコンテンツ発信を継続的に行います。そこに訪れたユーザーにどんな属性があり、何を求めているかなどはWebサイト解析ツールを活用して分析可能です。
ユーザー分析を行いながら運用できるため軌道修正を行いやすく、PDCAサイクルを回しながら戦略を継続的に改善できます。従来のアウトバウンドマーケティングが完結型の戦略なら、インバウンドマーケティングは反復型の戦略だと言えます。
継続的に改善を加えれば集客効果も高まり、企業によってはインバウンドマーケティングのみで新規顧客を獲得しているケースもあるほどです。
関連記事:PDCAサイクルとは
現代企業がインバウンドマーケティングに取り組むべき理由は上記のメリットだけではありません。目を向けるべきはむしろ「インバウンドマーケティングに取り組まなければ徐々に集客が難しくなる」という事実です。
なぜなら、多くの企業・消費者の購買プロセスはほとんどインターネット上で完結しているからです。
インターネット高速化とスマホ普及、さらにはSNSの浸透などによりインターネット上は情報の坩堝となりました。たとえば商品1つ購入するのにもインターネットを使って情報収集、類似商品を検索し、価格を調査し、比較し、クチコミを見て何を購入するか判断しているのです。
また、一説によれば企業の購買プロセスの6割ほどはインターネット上で完結すると言われています。そうした時代においてインバウンドマーケティングへ取り組むことは推奨ではなく、もはや必須です。
いずれの戦略を実施するにせよ、インバウンドマーケティングで大切なのは「継続的な改善」と「変化への順応」です。
コンテンツマーケティングもソーシャルマーケティングも一朝一夕で成るものではありません。継続的なコンテンツ発信を行なってこそ次第に効果を発揮します。また、ただ継続するだけでなく常に改善点を見つけてWebサイト全体やコンテンツなどを継続し続けることも大切です。
また、インバウンドマーケティングは目的やターゲットがその時々が変化します。たとえば「集団Aをターゲットにした戦略は失敗だった」と判断した場合、早々に集団Bをターゲットにしたコンセプト作りや改善を行わなければいけません。つまり変化に対して順応できるチームの方が、結果として早く成果に結びつきます。
これら2つの要素は、インバウンドマーケティングを何年実施しても優先度が落ちることはありません。「継続的な改善」と「変化への順応」はインバウンドマーケティング成功の要になります。
インバウンドマーケティングの中で比較的難度が低いのはWebサイトとSNSです。もちろんあくまで「比較的」なので、簡単と言っているわけではありません。いずれの戦略も継続する根気と資源が必要です。
正しく運用できれば1ヶ月で効果を発揮することもあります。とりわけインバウンドマーケティングを実施してこなかった企業はそもそも「Web集客」という選択肢を持っていなかったため、インバウンドマーケティングにより短期的に集客効果を発揮するかもしれません。
それも取り組んでみないことにはわからないので、まずはインバウンドマーケティングの最初の1歩を踏み出しましょう。現在はWebサイト制作ツールも豊富ですし、インバウンドマーケティングを支援するサービスも多数存在します。ぜひ、自社に合ったインバウンドマーケティングのやり方を見つけてください。