メールマーケティングとは?手法やおすすめツールをご紹介
2021/09/05(日)
Web集客に取り組んでいる企業の経営者やマーケティング担当者であれば、「デジタルマーケティング」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
デジタルマーケティングという言葉が使われるようになる以前から「Webマーケティング」という言葉はありましたが、この両者の違いはどのあたりにあるのでしょうか。
それぞれの違いと取り組む目的を理解していきましょう。
目次
デジタルマーケティングは「主にオンライン上で得られるデータや情報を利用して展開するマーケティング活動」のことです。
この記事を読んでいる方の中には、会員登録をした店舗から自分の誕生日にチャットやメールで割引クーポンを受け取ったり、自分の趣味趣向に沿ったメールマガジンを受け取るといった経験をしたことがある方も多いと思います。
このように、デジタル技術と顧客データをフル活用してマーケティング活動を行うことをデジタルマーケティングといいます。活用するデジタルツールは、WebサイトやSNSはもちろん、MA(マーケティングオートメーション)やCRM(顧客管理システム)といったものも含まれます。
このデジタルマーケティングというワードが頻繁に使われだしたのは5年ほど前のことで、それまでは「Webマーケティング」という概念が主流でした。
それでは、Webマーケティングとの違いはどこにあるのでしょう。
Webマーケティングとは、WebサイトやSNS等のWebの世界に主軸を置いたマーケティング活動のことを指します。もっと具体的に言うと、SEO対策やWeb広告といった手段を用いて自社のWebサイトに誘導し、良質なコンテンツでの訴求を通じて、購入や問い合わせに繋げるといった一連のプロセスのことです。
一方、デジタルマーケティングでは、MA(マーケティングオートメーション)やCRM(顧客管理システム)といったデジタルツールを使用しながら、Webの世界から一歩範囲を広げてマーケティング活動をしていくことになります。場合によってはオンラインだけでなく、実店舗でも適用する場合があります。なお、MA(マーケティングオートメーション)やCRM(顧客管理システム)については以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
関連記事:MA(マーケティングオートメーション)とは? わかりやすく解説
関連記事:CRM(顧客管理システム)とは?MAやSFAとの違いについても解説
端的に言うと、デジタルマーケティングよりも狭義なのがWebマーケティングということになります。
デジタルマーケティングという言葉がビジネスの世界に浸透した理由は、「スマートフォンなどのデジタルデバイスが人々の生活に深く浸透したこと」「ビッグデータやAIといったデジタル技術の活用が容易になったこと」「消費者側においてモノ消費からコト消費への価値転換が進行したこと」等が挙げられます。
企業側としては、このような環境変化に対応しながら顧客の取り込みを実行していくために、デジタルマーケティングに取り組む必要が出てきたのです。
以前までのオンライン上でのマーケティング活動は、WebサイトやSNS等での接点強化やコンバージョンまでの導線設計を強化することが最優先課題でしたが、前述したような理由から、場合によってはより多くのデータやツールを活用し、連鎖的なマーケティング活動を行うことが求められるようになってきました。
実際に、顧客データベースの構築やデータ分析、ネットワークを利用した商品流通・管理なども、オンライン化の一途をたどっています。
このようにオンライン上でマーケティングにかかわるほとんどの情報がやり取りされ、施策の実行や新しいテクノロジーの開発なども絶えず行われているわけですから、今後もデジタルマーケティング領域の変化や拡張、そしてマーケティングの高度化が続いていくと考えてよいでしょう。
ここで改めて、Webマーケティング・デジタルマーケティングの目的と手段を整理していきましょう。まずはWebマーケティングからです。
Webマーケティングでは、主にはWebサイトを活用して成果を出すことに力点が置かれます。
そのために「アクセス増加」「コンバージョン増加」等を目的として、それに対応した施策を展開していくことになります。
アクセス数増加であれば、より多くのユーザーをWebサイトに誘導するためのSEO対策や、オウンドメディアなどを利用したコンテンツマーケティング、Web広告などを利用したランディングページへの誘導等の集客施策を実行します。
また、コンバージョン獲得のためにランディングページを最適化(LPO)したり、申し込みフォームを最適化(EFO)したりすることで、Webサイトの仕組みを改善していくことも、Webマーケティングの中の重要なタスクになります。もちろん、SNSを活用した認知拡大や顧客との関係性強化も重要な施策の一つです。
このようにWebマーケティングでは、アクセス増加やコンバージョン獲得、認知拡大といった目的を達成するために展開していくことになります。
デジタルマーケティングではWebマーケティングでの目的に加え、顧客との関係性強化やLTV(顧客生涯価値)の向上などの目的を果たすため、より多くの施策・ツールを検討することになります。
具体的には、自社専用のアプリを開発して独自データや会員数を増やしたり、MA(マーケティングオートメーション)やCRM(顧客管理システム)を活用して顧客とのコミュニケーションをパーソナライズ化するなどして、一歩踏み込んだマーケティング活動を進めていきます。
これらはすべてオンライン上のマーケティングですが、オンライン上で獲得したデータを使って実店舗での販促活動やダイレクトメールの実施、営業活動を行うことも可能なので、より広い視野に立ったマーケティング活動が展開できるでしょう。
さらに、デジタルマーケティングでは、AIやビッグデータなどの活用によって業務効率化やマーケティング効果の最大化も図ることができ、企業の成長戦略の手段として大きな可能性を秘めています。
ここまでWebマーケティングとデジタルマーケティングの違いを紹介してきました。
マーケティングという大きなくくりの中に、デジタルマーケティングがあり、さらにその中にWebマーケティングが存在するイメージでとらえるとわかりやすいでしょう。
言葉の違いを理解するのはとても大切ですが、とりわけこのWebマーケティングとデジタルマーケティングの区別は、マーケティングを進めていく上でかなり重要です。
事業拡大に向けて大きな展望をもってマーケティングを行っていくのであれば、中長期的にはデジタルマーケティングへの取り組みも検討していくことになります。
ただし、企業活動にはリソースというものが存在します。ヒト・モノ・カネといったリソースと相談しながら、マーケティング活動の範囲をどこまで広げていくかは経営者やマーケティング責任者の判断になります。
実際、デジタルマーケティングのシステムを構築するためには、かなりの時間とコストがかかります。その点、SEO対策やWeb広告は相対的に取り組みやすいのが特徴です。
まずは、SEO対策やWeb広告、ホームページ改善といったWebマーケティングの体制をしっかりと構築し、その後にデジタルマーケティングの活動を検討していくのがベターでしょう。はじめはWebマーケティングからしっかり取り組みたいという方は、以下の記事で最新のWebマーケティング手法について解説していますので、参考にしてください。
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